警察の飲酒測定に応じず、警察官を暴行した容疑で起訴されたラッパーのノエル(21歳、本名チャン・ヨンジュン)。彼には“ユン・チャンホ法”ではなく、一般道路交通法が適用されるようだ。
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6月9日、ソウル中央地裁刑事控訴4-3部は、道路交通法違反・公務執行妨害などの容疑が持たれているノエルの控訴審初公判で、このような内容の控訴状変更を許可した。
先立って7日、検察はノエルに対して、ユン・チャンホ法(ひき逃げ事故で大学生のユン・チャンホさんが死亡し、国民が飲酒運転の厳罰化を求めた事案)ではなく、道路交通法違反(飲酒測定拒否)疑惑を適用するとして、公訴状変更を申請した。これは最近、憲法裁判所がユン・チャンホ法に対して、再び違憲決定を下したことによるものだ。
今回ノエルに、繰り返しの飲酒運転を加重処罰するユン・チャンホ法ではなく、一般道路交通法違反の疑いが適用されれば、一審よりも刑量が減る可能性が高い。ノエル側も一審判決に従わず、控訴し、「量刑が重すぎる」という趣旨で主張している。
ただ、同種の犯行で処罰を受けた前歴があれば、量刑に不利に働くため、これを根拠に裁判所が控訴審でも同一刑を宣告する可能性もあるという。
9日の裁判でノエル側は、一審で無罪と認定された傷害容疑を除く、すべての容疑を認めると明らかにした。
一方、検察は被害を受けた警察官が、ノエルの犯行でどれほど負傷したかを再調査し、彼の傷害容疑を立証するという立場だ。
裁判所は7月7日、控訴審裁判を終え、7月末頃に宣告すると伝えた。
なお、政党「国民の力」に属するチャン・ジェウォン議員の息子でもあるノエルは、2021年9月18日22時30分ごろ、ソウル瑞草区(ソチョグ)の交差点で乗用車を運転している際、他の車と接触事故を起こした。
その後、現場に出動した瑞草警察署所属の警察官の飲酒測定要求に応じず、警察官に頭突きをした容疑で逮捕され、同年10月に拘束起訴された。
一審は警察官の傷害部分だけを除き、ノエルの疑惑を有罪と認め、懲役1年の実刑を宣告した。
ほかにもノエルは、2019年にもソウル麻浦区(マポグ)で酒に酔った状態で車を運転し、バイクに追突した疑惑で起訴され、2020年6月に懲役1年6カ月、執行猶予2年の刑を受けたことがある。
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