7月1日より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋ほかで公開となるリュ・スンワン監督最新作『モガディシュ 脱出までの14日間』。
ソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの生死をかけた脱出を描いた本作は、2021年7月に韓国で公開されると、コロナ禍にも関わらず観客が押し寄せ、興行収入30億円を突破し、2021年度の韓国映画No.1の大ヒットを記録した。
今回、ソマリア内戦の大混乱の中、国外脱出をかけて「国か命か」の選択を迫られる韓国・北朝鮮の大使館員たちを演じたキム・ユンソク、チョ・インソン、ホ・ジュノ、ク・ギョファンらの個性溢れるキャラクターカットが一挙解禁となった。
さらに、日本公開を約1カ月後に控え、リュ・スンワン監督から日本の観客へメッセージも到着している。
駐ソマリア韓国大使ハン・シンソンを演じたのは、『1987、ある闘いの真実』、『暗数殺人』、『天命の城』などで、その役柄に無限の幅広さを見せてきた名優キム・ユンソク。 韓国が国連に加入するために奮闘する中、突然の内戦勃発による危機的な状況においても、韓国大使としてリーダーシップをみせ、大使館の職員や家族たちを世話しようとする責任感の強い人物を熱演した。
ドラマ『バリでの出来事』や『大丈夫、愛だ』などで人気を博したチョ・インソンは、国連加盟に向けた外交戦のために、派遣された安全企画部出身の参事官カン・デジン役を演じ、自己流のコングリッシュ(韓国式発音の英語)を駆使するなど新しいカラーで役に息を吹き込んだ。 特に、一触即発の状況下でも冷静に行動するチョ・インソンの演技は、映画の緊張感を保つのに一役買っている。
実はキム・ユンソク、チョ・インソンは本作で初共演。キム・ユンソクはチョ・インソンに対して、「先輩後輩というよりも友達、同僚と感じる俳優」、チョ・インソンはキム・ユンソクについて「キム・ユンソク先輩と一緒に演技ができる機会は、私の人生において大きな分岐点になると思う。本当にありがたい」と、互いへの愛情と尊敬を伝え、そのケミストリーにも期待が高まる。
一方、韓国と対立する北朝鮮のリム・ヨンス大使を演じたホ・ジュノは、『国家が破産する日』や『キングダム』シリーズなどこれまでの作品とはまた一味違った存在感で、劇中、暴徒と反乱軍の公館略奪によって生きるための苦渋の選択を決断する難しい役どころを演じきり、青龍映画賞や釜日映画賞で助演男優賞を受賞した。
そして、『新感染半島 ファイナル・ステージ』やドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』など話題作への出演が相次ぐク・ギョファンが演じたのは、国家に忠誠を誓う北朝鮮大使館の参事官テ・ジュンギ。韓国側に対し、常に疑心を頂き、好戦的な態度をみせるなど、印象的な演技を見せる。青龍映画賞では人気スター賞を受賞するなど今最も注目される俳優の新たな代表作といえよう。
そのほか、韓国大使夫人キム・ミョンヒ役には『ザ・キング』『KCIA 南山の部長たち』でカリスマ性溢れる演技力をみせたキム・ソジン。忠実な韓国大使館の書記官コン・スチョル役に『アシュラ』『ベテラン』などバイプレーヤーぶりが光るチョン・マンシク。また自主的で行動力のある事務官役を演じたキム・ジェファ、パク・ギョンヘまで、映画とTVドラマの両方で活躍する個性豊かな俳優たちがキャスティングされ、知られざる実話の映画化にエネルギー溢れる演技で応えた。
さらにリュ・スンワン監督から日本の観客にむけてメッセージも到着。
『モガディシュ』は劇場で鑑賞することに最も適している映画です。
この映画をご覧になる観客の皆さんには、できるだけ大きなスクリーンで鑑賞することをおすすめします。
互いを憎んでいた韓国と北朝鮮の外交官たちが、内戦が勃発したアフリカのある地域で生き残るために敵対することをやめ、力を合わせる決意をします。
コロナのパンデミックによって全世界が苦しい時期を過ごしています。私たちが憎悪を止め、力を合わせたら、この状況からも共に脱することができると思います。皆さん、がんばりましょう。
リュ・スンワン監督
大ヒット作『ベテラン』『ベルリン・ファイル』を手掛け、“韓国のタランティーノ”と称されるリュ・スンワン監督。衝撃的なスピードとダイナミックなカメラワークで繰り広げられる大迫力のカーアクション、そして胸を揺さぶる人間ドラマが融合した渾身の一本を、ぜひスクリーンで観賞しよう。
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