少女時代のテヨンや『賢い医師生活』俳優ユ・ヨンソクたちが、ドラマ『太宗イ・バンウォン』(原題)の動物に対する扱いに対して批判している。
韓国KBSの時代劇ドラマ『太宗イ・バンウォン』第7話では痛々しい落馬シーンが登場したのだが、シーンを撮影する際、馬の足首をワイヤーで縛り、強制的に馬を転倒させていたことが判明。このシーンは馬の体が90度ひっくり返り、地面に頭がぶつかる姿が電波に乗ったのだが、撮影から1週間後に馬が死亡した事実が明らかになると、芸能界からも過酷な撮影方法を懸念し、批判する声が相次いでいる。
この件について、少女時代のテヨンはインスタグラムのストーリーに、韓国の動物保護市民団体KARAがKBSに送った公文書の写真を掲載し、「映像を見ていられないほど心が痛くて涙が出ます。そして腹が立ちます。このような時代に、あんな方式で撮影をするなんて…人にとっても動物とっても、あまりにもひどいこと。あの馬のもとに、すぐに駆けつけて状態を確認してくれた人はいましたか?一体誰の発想ですか。あんなあり得ないやり方の撮影進行は…」と書き込んだ。
続いて、コメディアンのパク・ソングァンも1月20日、自身のインスタグラムに「これは絶対に違うと思う。こういった古い撮影方法はダメだ」とし、『賢い医師生活』に出演したユ・ヨンソクも「これ以上、お金と時間に追われて動物が犠牲になる撮影方法はあってはならない。アクション俳優の安全も保障されなければならない」と伝えている。
また、俳優チャン・ドンゴンの妻としても知られる女優のコ・ソヨンも「あまりにもかわいそうです」とし、山の中で馬が倒れているドラマの放送画面をキャプチャしてSNSに掲載。
ほかにも、元Secretのチョン・ヒョソンは動物保護市民団体KARAの「メディアに出演する動物の安全のための一般原則」の写真と、「自分の人生を通じて、競走馬の残酷な人生を社会に知らせてくれたカミの悲痛な死を忘れてはならない。人間のために体が壊れるまで走り続け、わずか3、4歳で屠殺(とさつ)される競走馬の現実を思い出した。競走馬の全生涯福祉システム構築のための努力を始めなければならない」という自身の考えを書き込んだ。
1月20日、ドラマ側は「落馬シーンは非常に難しい撮影だ。馬の安全はもちろん、馬に乗った俳優の安全と、それを撮影するスタッフの安全まで考慮しなければならない。そのため、制作陣は数日前から万が一の事故に備えて準備し、確認を行ってきた」としたが、「撮影から約1週間後に死亡したという事実を確認した」と明らかにした。
続いて「残念なことが発生したことに対して、深い責任感を持たざるを得ない。事故を防止できず、不幸が起きたことについて重ねてお詫び申し上げる」とし、「今回の事故を通じて落馬シーンの撮影方法に問題があることを認識した。このような事故が二度と再発しないよう、違う撮影方法を模索する」と説明した。
現在、韓国大統領府ホームページに設置された国民請願掲示板には、「放送撮影のために動物を小道具扱いするドラマの連載を中止し、処罰してください」というタイトルの請願文が登場。同請願は1月24日11時40分時点で、13万6551人が同意している。なお、韓国の国民請願は、30日以内に20万人以上が賛同すれば、政府関係者の公式回答を聞くことができる。
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