「SUPER JUNIORは、多事多難」メンバーの末っ子、キュヒョンが語る“グループ愛”【インタビュー前編】

2019年05月21日 話題 #SUPER JUNIOR

「曲の準備は事前にしていて、休日は済州島の涯月(エウォル)里に行って楽曲制作の作業をした。召集解除されるや否や、一日も休まず作業に励んだ。涯月里には知人の別荘がある。休暇も兼ねて制作作業をしていて、そこで見た涯月里の夜の海がそのままタイトルになった」

さらに初挑戦となった作詞についても触れ、「僕が誰かを愛することがあるように、誰かが僕を愛することもある。僕の愛する人が僕を愛していない、という事実は悲しい。僕の話ではないけれど、そんな状況を表現してみようと思った」と伝えた。

自作曲がアルバムのリード曲となったことについて、キュヒョンは「僕も驚いた。自作曲だからリード曲になったというわけではない。『Aewol-ri』は、会社でのブラインドテスト(作成者を明かさず選定を行う作業)を経て選ばれた曲だ」と驚きを隠さなかった。

所属事務所SMエンターテインメント内では、リリースした楽曲がチャート上位を記録する代表的な“音源強者”に挙げられるキュヒョン。今回のニューシングルに関しても、世間からの期待は大きなものだ。

「これまでのアルバムはチャートの反応が良かったけれど、最近は音源チャートに強いグループがたくさんいる。だから、あまり期待はしていない。まったく期待感がないというわけではないけど、それほど大きくもない。

もちろん上手くいくと嬉しいけど、今回のアルバムは成績に対する期待感というよりも、ファンとのふれあいを重要視した。だから、僕の好きな歌ばかりを込めた」

今年の下半期には、自身の所属するSUPER JUNIORのカムバックも控えている。キュヒョンはメンバーに対する感謝の気持ちも忘れなかった。

(写真提供=SMエンターテインメント)

「SMエンターテインメントは家族のような事務所で、メンバー同士がグループチャットでこまめに連絡をとっている。メンバーがたくさん応援してくれて、“お前が早く帰って来なければ”と待っていてくれた。大きなパワーになった。メンバーたちが一緒で、本当によかった」

SUPER JUNIORについては「多事多難なグループだ」と表現した。

「活動期間も長くてバラエティに出演するメンバーも多いから、噂も絶えなかったし“悪童”のイメージを持たれることもあって、残念な気持ちになったりした。だけど、そんな一面にかえって親近感がわくようだ。

人数が多いグループなので、長期間のブランクなしにずっとSUPER JUNIORとして多種多様な活動を繰り広げることができた。だからこそ、ファンの皆さんも待っていられたのではないか。

ファンの皆さんには、“ゴム靴を反対に履くことなく、待っていてくれてありがとう”と言いたい。グループの人数が多いおかげで、誰かが軍隊に行っている間もファンの皆さんと絶えずふれあうことができた。これから出るSUPER JUNIORのアルバムに、全力を尽くそうと思っている」

“ゴム靴を反対に履く”とは、「女性が入隊した恋人を待ちきれず恋愛相手を乗り換える」という意味を持つ韓国の慣用句。

メンバーの入隊が相次ぐ中でSUPER JUNIORのファンたちは、まさに“ゴム靴を反対に履くことなく”カムバックを待ち続けた。

現在は音楽業界にとどまらず、放送業界からのオファーも尽きないというキュヒョン。これから繰り広げられる多彩な活躍に、大いに注目したいところだ。(つづく)

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