制限されていたK-POPアーティストたちの日常が徐々に戻りつつあるが、まだまだ完ぺきとは言えない日々が続く。
BTS(防弾少年団)が先陣を切る中、多くの海外ファンを抱えている人気グループがオフライン公演を発表した。コロナ禍の間、オンライン公演でファンを楽しませてきた彼らは、2年ぶりにステージに立てるということで、以前よりも完璧な準備を進めているようだ。
まずBTSは11月27、28日、12月1、2日の4日間にわたって、アメリカ・ロサンゼルスのSoFiスタジアムで「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-LA」を開催する。今回のライブに対する反応は凄まじく、正規価格の25倍の7300ドル(約83万4000円)に高騰したリセールチケットも出ている。併せて現地ホテルの宿泊料金も3倍になっているようだ
現地関係者は「長い時間待っていただけに、今回の公演に掛ける期待が大きい」とし、「高価なリセールチケットが問題にならない。少しでもより近くで観たい気持ちが大きい」と語った。
このほかにも、韓国のマネジメント会社には海外関係者からの公演日程や来年のスケジュールなどに関する問い合わせが続いている状況だ。BTSのほかにも、MONSTA X、TWICEなどの人気グループも、海外公演の準備に拍車をかけている。
しかし雰囲気がまったく良いわけではない。大手マネジメント会社の場合、アーティストはもちろん、全スタッフが防疫に気を使う中、依然として非対面会議を頻繁に進めて推移を見守っている。
そのような状況のなか、11月8日には歌手イ・ジフンの結婚式場に参加した中堅歌手イム・チャンジョンが陽性判定を受けた。さらに、彼はワクチン未接種だったことで、より非難が殺到することとなった。
また、SUPER JUNIOURのシンドンや、放送を控えているドラマ『学校2021』(原題)の主演キム・ヨハンも感染が確認された。特にキム・ヨハンの場合、ボーイズグループWEiのメンバーとしても活動しているため、グループ活動にも影響が及んでいる。
ある音楽業界の関係者は「あまりにも多くの人員が動いている状況なので、アーティストやスタッフたちも気をつけているが、ステージではマスクを取らなければならない状況なので毎回注意を払っている」としながらも、「徹底した防疫とともに、お互いに気をつけるしかない。公演業界にせっかく活気が戻っているが、相次ぐブレークスルー感染に何もできずにいる」と不安を吐露した。
ドラマや映画の撮影現場も同様の雰囲気だ。Netflix『イカゲーム』の世界的な人気とともに、多くの韓流スターたちが作品の撮影に参加するにつれ、海外スケジュールに対する問い合わせが入ってきているが、「まだもう少し見守るべき時」と見通している状況だ。
あるマネジメント会社の関係者は、「世界的にウィズコロナが始まっただけに、本格的な海外ファンミーティングの問い合わせが入ってきている。1日でも早く海外で活動したいが、ブレークスルー感染に対する恐れがより大きい」とし、「活動量を以前に比べて増やしているが、最小限のスタッフで動いている」と説明した。
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