今年3月末に韓国で公開されると、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ゴジラvsコング』を抜いて1位を記録し、第57回百想芸術大賞では大賞を受賞した韓国映画『茲山魚譜-チャサンオボ-』。
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そして今回、11月19日にシネマート新宿ほかで全国順次公開を迎える本作の、日本版予告編が完成した。
日本でも渋沢栄一の孫、敬三が翻訳版の出版を志した、韓国で有名な海洋生物学書『茲山魚譜(チャサンオボ)』だが、映像化にあたっては本に記された史実を基に、師弟関係の行く末を描いた感動ドラマに仕上がっている。
実在した学者の丁若銓(チョン・ヤクチョン)を演じたのは、初時代劇となる怪優ソル・ギョング。共演には『太陽は動かない』、ドラマ『未生(ミセン)』のピョン・ヨハンが選ばれた。
さらに『パラサイト 半地下の家族』の家政婦役を怪演したイ・ジョンウンや、『エクストリーム・ジョブ』のリュ・スンリョンなど、多くの実力派俳優が顔を揃えている点も注目だ。
監督は『王の運命-歴史を変えた八日間-』のイ・ジュニク。韓国で高評を得た本作は、あえてモノクロームで描いた水墨画のような美しさで観客を魅了する。
今回解禁となった日本版予告編では、異教徒として島に流刑になった天才学者チョン・ヤクチョンが島民たちの生活に触れ、人生を見つめ直す中、学問好きの漁師チャンデと出会う。
2人は師弟関係の取引をし、ヤクチョンはチャンデに学問を教える代わりに、未知の分野である魚の知識を教えてもらうことに。
年齢の離れた親子、兄弟のような奇妙な師弟関係の中、2人は貧しいながらも幸せな日々を送っていた。しかし、重税に悩まされている島民たちの姿を見たチャンデは、偉くなって国を変えたいと野心に燃え、両班(ヤンバン、支配階級)になるため本土へと渡るが、人生を達観したヤクチョンは、両班も庶民もない平等な世の中を求め、魚の生物学書の執筆を続ける。
彼ら2人の姿・変化を通して、「生きる本当の意味とは」と観客に問いかける本作。同時に解禁となったポスターには、仲睦まじい2人の姿が描かれており、師弟関係の絆の深さをうかがわせるビジュアルとなっている。
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