BIGBANGの元メンバー、V.I(本名イ・スンヒョン)が性売買斡旋、横領、特殊暴行教唆など9つの容疑で、懲役5年、罰金2000万ウォン(約200万円)を求刑された。V.Iは最終陳述で家族、BIGBANGメンバーについて言及し、涙を見せた。
7月1日、京畿道・龍仁(ヨンイン)市に位置する地上作戦司令部の通常軍事裁判所の審理で開かれた結審公判で、軍検察は「自分の経済的な利益のために外国人投資家を性接待し、ギャンブルで親交を維持した」とし、「取り締まりを受けたにもかかわらず、無許可で遊興酒屋を2年間運営し、法人資金横領、常習賭博など犯罪のすべてが重大だ」と求刑理由を説明した。
軍検察は、「犯行によって被告人が大きな利益を得たにもかかわらず、容疑に対して反省なく、他人に責任を転嫁しており、犯行後の罪質も良くないため厳重な処罰が必要だ」と付け加えた。
V.I側の弁護士は、被告人に提起された疑惑は国民世論に基づいて提起されたものが多く、捜査機関は厳格な証明を通じて有罪を判断しなければならないと弁論した。
V.I側の弁護士は、「被告人に提起された疑惑は、朝鮮王朝時代の郡守裁判のように、世論に基づいて提起されたものが多く、捜査機関は厳格な証明を通じて有罪を判断しなければならないのではないか」とし、「今回の裁判は著名な芸能人をひざまずかせ、“お前の罪をお前が知って反省せよ”と頭ごなしに𠮟りつけている」と論争した。
最終陳述でV.Iは、自分が所属していたグループBIGBANGと元所属事務所YGエンターテインメントについて言及し、涙を見せたりした。
V.Iは「過去3年間、自らを省察する時間を持ったし、この出来事で再び生まれ変わることを約束したい」とし、「国民の皆様にご心配をかけて申し訳ないし、ファンの方々と家族、BIGBANGとYGに申し訳ない」と話した。
しかし彼は、クラブ「バーニングサン」での組織的な麻薬の流通とそれを庇護する勢力がいたという疑惑は自分と関連がないということが明らかになったとし、収監中であるトークルームのメンバーたちの性的暴行犯罪にも自分は関与していないと主張した。
V.Iは、「バーニングサン内での組織的な麻薬流通とそれを庇護する勢力がいたという疑惑は、徹底した捜査を通じて自分と関連がないことが明らかになった。収監中のカカオトークメンバーたちの性的暴行犯罪にも関与していない」とし、「私はどんな公権力とも癒着関係を持っていないことも、捜査の過程で明らかになった事実」とし、「それでも警察は何とか私を拘束して自分たちの信頼を回復しようとした」と強調した。
V.Iは2015年12月から翌年1月まで、クラブや金融投資事業などに投資を受けようと、台湾、日本、香港などの投資家に数回にわたって性売買を斡旋した容疑で起訴された。似たような時期に本人が買春した疑いも受けている。
また、ソウル江南(カンナム)にある酒店「モンキーミュージアム」のブランド使用料を名目にするなどして、クラブ「バーニングサン」の資金5億2800万ウォン(約5280万円)を横領し、従業員たちの個人弁護士費という名目でユリホールディングス社の資金2200万ウォン(約220万円)を横領した容疑でも起訴された。
さらに2013年12月から2017年8月まで、米ラスベガスのホテルのカジノなどで複数回、ギャンブルをしながら22億ウォン(約2億2000万円)相当を使用し、ギャンブル資金で100万ドル相当のチップを貸与する過程で何の申告もしていない疑いも持たれている。
性売買斡旋についてV.I側は、この間の裁判で「被告人には性売買を斡旋する動機自体がない。ユリホールディングスのユ・インソク前代表の極めて個人的な行動」と、共同経営者であるユ前代表に責任を押し付けた。また「台湾人女性の知人とのトークルームで“よくしてくれる女”と書いたのは、“よく遊ぶ子たち”としたもので、iPhoneの自動完成機能でミスが起きた」と主張した。
V.Iの宣告公判期日は追って決定される予定だ。
V.Iは2019年1月に芸能界を騒がせた別名「バーニングサンゲート」の中心人物とされ、BIGBANGから脱退、芸能界からも引退した。これまで外国為替取引法違反の容疑のみを認め、残りの容疑については否認してきた。
今回の公判でもV.Iは自分の潔白を主張し、特にBIGBANGに言及して涙を見せた。丸2年6カ月がかかったV.Iの求刑が、どのような審判を受けるのか、注目が集まっている。
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