BTS(防弾少年団)が再び世界の音楽市場をとらえる準備を終えた。
2020年の『Dynamite』で全世界のポップ市場を席巻したBTSが、第2の英語曲『Butter』でカムバックする。『Butter』はダンスポップがベースの楽しく軽快な雰囲気で、BTSの柔軟でカリスマ性あふれる魅力を感じることができる曲だ。
本日(5月21日)13時に公開される。
先立って『Dynamite』で韓国音楽界はもちろん、ポップ史に残る記録を達成したBTSであるだけに、今回のカムバックに対する期待はすでに最高潮に達した状況だ。
新曲『Butter』は、メガヒット曲『Dynamite』に次ぐ英語シングルであり、今夏を狙ったサマーソングという点で、多くの期待を集めている。何よりも、BTSが再び英語曲を選んだという点で、世界のポップ市場を席巻するという意志がうかがえる。
『Dynamite』は曲の作業を外国の作詞・作曲陣に任せ、シングルの形式で公開した初の英語曲という点で、BTSにとっては挑戦的な試みだった。結果は大成功だった。聖域と思われていた米ビルボード「HOT100」1位をはじめ、9カ月以上も海外の音楽チャートでロングランをしており、今年3月に行われた第63回グラミー賞にノミネートされるなど、価値のある成果を収めた。
海外市場を攻略するために適していたという評価を得た『Dynamite』の勢いを継続するために、BTSは英語のシングルを選んだ。今回も外国の作曲陣が参加したが、最大の違いは、メンバーのRMが作詞、作曲に名を連ねた点だ。
この間、RMは『Life Goes On』『Boy With Luv』『DNA』『IDOL』『FAKE LOVE』など、数多くのBTSのヒット曲に携わってきた。今回の『Butter』にはRMの手が加わり、『Dynamite』よりも濃くなったBTSのカラーが発揮されると思われる。
BTSは“記録製造機”と呼ばれるだけあって、すべての瞬間でK-POPの新しい記録を樹立している。
『Dynamite』で韓国アーティスト初の「HOT100」1位にランクインし、2週連続1位を含む通算3度も同チャートのトップを飾った。また『Savage Love』のリミックスバージョンで2曲目の1位を、2020年11月に『BE』のタイトル曲であり、韓国語曲でもある『Life Goes On』で3曲目の1位を記録した。
最近、日本語曲『Film Out』まで「HOT100」にチャートインし、日米韓の3カ国語でチャートインする初の快挙も成し遂げた。
いつも完璧な音楽とステージでグローバル音楽ファンの期待に応えてきたBTSであるだけに、『Butter』を通じて成し遂げる音楽的な成長と記録への関心が大きくなる理由だ。業界でも『Butter』で米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」のトップを占めるかが関心事になっている。
もし達成すれば、BTSは4曲目の「HOT100」1位の曲を残すことになる。加えて『Butter』は、BTSの最後の目標ともいえるグラミー賞の夢までつながるかが注目される。
海外の音楽市場を攻略するための新曲であるだけに、BTSもアメリカ現地での広報活動に積極的だ。
BTSのアメリカレーベルであるColumbia Recordsは最近、バスに乗って全米を回り、現地ラジオDJに新曲を最初に聞かせる“Butterバスツアー”を進めている。ラジオ放送回数が『Dynamite』の米ビルボード「HOT100」1位に大きく貢献しただけに、『Butter』正式発売前にラジオ局を早めに攻略しているのだと思われる。
アメリカの代表的な文化雑誌『Rolling Stone』の表紙も飾った。全員アジア人のグループが表紙を飾るのは、1967年の発刊以来、初めてだ。アメリカの有名シリーズドラマ『フレンズ』にも登場する予定。BTSは『フレンズ』特別版『フレンズ:ザ・リユニオン』のゲストリストに、歌手ジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ、サッカースターのデビッド・ベッカムなどと一緒に名前を上げた。
カムバックステージは来る5月24日(日本時間)、「2021ビルボード・ミュージック・アワード」で初公開される。これでBTSは4年連続で「ビルボード・ミュージック・アワード」パフォーマーに招待という偉業を達成した。
それと共に「トップデュオ/グループ」(TOP DUO / GROUP)、「トップソングセールスアーティスト」(TOP SONG SALES ARTIST)、「トップソーシャルアーティスト」(TOP SOCIAL ARTIST)、「トップセールスソング」(TOP SELLING SONG)の4部門にノミネートされた。
はたしてBTSがビルボードの受賞と同時に心地良いカムバックを切ることができるか、注目される。
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