Netflixでも視聴できることから日本でも人気の韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』。劇中でヒロインを務めたのが、女優ソ・イェジだ。
ソ・イェジは風変わりな絵本作家コ・ムニョン役を演じ、美しいルックスと強烈なキャラクターで存在感を発揮したが、そんな人気女優が今、窮地に立たされている。
【注目】女優ソ・イェジ、“性格悪い説”は本当か!? スタッフらの暴露相次ぐ
CMに起用されていた企業からは次々と“縁切り”の動きが見られ、予定されていた新作ドラマへの出演も白紙撤回だという。
ソ・イェジを追い込んでいるのは、彼女の人柄に関する疑惑だ。それもひとつやふたつではなく、いくつかの疑惑が持ち上がっており、連日のように新しく浮上する疑惑がさらに混乱を深めている。
最初の疑惑は、先日も紹介した『愛の不時着』俳優キム・ジョンヒョンと交際時期にあったガスライティング(相手を精神的に支配・操作する精神的虐待の一種)疑惑だ。
ソ・イェジは恋愛ドラマで主人公役を務めるキム・ジョンヒョンに「(相手女優との)スキンシップは全部なくして」「(台本を)ちゃんと修正して」などと指示したという。
その結果、キム・ジョンヒョンはドラマの制作発表会から撮影に至るまで、共演者だった少女時代のソヒョンを終始尊重せず、最終的には健康上の理由を押し出してドラマから途中降板し、制作サイドに莫大な被害を与えた。
そんなキム・ジョンヒョンの背後にいたのがソ・イェジだったというのだ。その執念深さは、彼女が『サイコだけど大丈夫』で演じたコ・ムニョン役そのものだ。
男性主人公に激しく執着する“サイコな”ヒロインに世界のドラマファンが熱狂したが、その迫真の演技が素から生まれたものと思うと、なんともやるせない。
2つ目の疑惑は、学生時代の「校内暴力疑惑」だ。学生時代にイジメ加害者であったことが暴露される「学暴Me Too」は韓国芸能界で近年増えてはいるが、ソ・イェジの校内暴力説は2014年ごろから提起されていた。それが今回のガスライティング疑惑をきっかけに、再び浮上したのだ。
ソ・イェジと中学時代の同級生と主張するネット民らの暴露によると、「気に入らない友人の頬を思いっきり叩いた」「服を脱がすゲームを強制的にやらせた」らしく、町でも有名な不良だったとか。ソ・イェジの所属事務所は「事実無根」と否定しているが、次に挙げる3つ目の「パワハラ疑惑」が浮上したことで混迷が続いている。
パワハラ疑惑は、ソ・イェジと長年一緒に働いたという複数のスタッフからの暴露によって浮上した。
その内容を見ると「タバコを買ってくるよう頼まれ小さなミスをしたら、顔にタバコの煙を吐かれながら叱られた」「辞めるスタッフに脅迫めいた発言をした」「スタッフたちのスマホをチェックした」など、彼女の人間性を疑わざるを得ないエピソードばかり。以前、Red Velvetのアイリーンも似たようなパワハラ騒動で大炎上したが、それよりも「酷い」というのが世間の反応なのだ。
こうした3つの疑惑が持ち上がるなか、さらに追い打ちをかけるように浮上したのが「学歴詐称疑惑」だ。
ソ・イェジは過去にテレビやインタビューなどで「スペインの大学に通った」と発言してきたが、「その経歴もウソだ」と指摘されているのだ。
デビュー作『じゃがいも星 2013QR3』では特技のスペイン語を生かしてスペイン語のセリフをこなしたこともある彼女だが、スペイン留学をしていなければ学歴詐称と言われても仕方ない。
慌てた所属事務所は「マドリード・コンプルテンセ大学から合格通知を受けて入学を準備していたところ、韓国で芸能活動をスタートすることになって大学には通えなかった」と釈明したが、「大学に合格すらしていない」と主張するソ・イェジの知人も登場し、ネット民からは「大学合格証を公開してほしい」という声が上がっている状態なのだ。
ガスライティングに校内暴力、パワハラに学歴詐称。まさに“疑惑のデパート”女優となってしまったソ・イェジ。
最近も2014年に出演したドラマ『夜警日誌』で共演した東方神起のユンホ相手にガスライティングしていた、スペイン在住の知人が所有する口座を勝手に使って飛行機のチケットを購入したなど、疑惑や暴露は増える一方となってしまっている。
『サイコだけど大丈夫』でコ・ムニョンというハマり役に出会い、その株を上げた矢先に女優人生最大のピンチを迎えてしまったのだから皮肉だ。
出演が白紙になった新ドラマ『アイランド』(原題)でも傍若無人なキャラクターを演じる予定だったことから、ネット民の間では「自分のキャラそのままだったのに残念」といった揶揄も絶えない女優ソ・イェジの今後はいかに……。
(文=慎 武宏)
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