『悪霊狩猟団:カウンターズ』の俳優チョ・ビョンギュは新しいバラエティ番組と次期作の活動にストップがかかり、APRILのイ・ナウンは放送予定だったドラマから降板となった。女優パク・ヘスも主演ドラマ『Dear.M』(原題)の制作発表会はもちろん、初回放送が延期されるという珍しい事態が起きている。
校内暴力の疑惑を認めた俳優ジスは、ドラマ『月が浮かぶ川』から途中降板となり、作品に大きな悪影響を与えた。
制作会社や企画会社も非常事態となった。
多くの会社が先制的に所属する芸能人に対する調査を再び始めたともされている。以前は個別面談などで当事者の一方的な話を聞いただけだったが、現在は過去の学生時代の先生や同級生を見つけ、より確実な事実確認に乗り出している。
いくつかの企画会社は、根拠のない疑惑が提起された際に被害を最小限に抑え、議論を未然に防止するために反論する資料を収集しているという。
ドラマや広告業界では、学校暴力の規定が盛り込まれた追加の誓約書を手に入れている。新たに進められる作品や広告も、社会的な物議を起こす「品位維持条項」だけでなく、具体的に学校暴力という項目と、それに対する違約金が新設されたことがわかった。
とある関係者は「学校暴力が社会的に大きな論議を起こして契約条項に入っている。自然と俳優や歌手にその部分を教え、今一度、学校暴力があったかどうかを確認している」と述べた。
無差別的で無分別な疑惑の提起を防ぐために、制度的な補完が必要だという声も上がっている。
現在、インターネットコミュニティを中心に暴露が頻出しているなかで、韓国文化体育観光部、あるいは複数の芸能界団体に疑惑を提起して公論化できる、一本化された公開空間を作るべきとの意見も出てきた。
そうすることで、事実関係を迅速に把握できるようになり、疑惑提起の余波による第2、第3の被害を減らすことができ、嘘の疑惑による被害者も防止することができる。
とある芸能界関係者は「このままでは20~30代の俳優を使うことが難しくなりそうだ。いつ、どこからどんなことが飛び出すかわからないからだ」と吐露した。
そして「複数の俳優が自分たちが議論にならないかと心配している。実際に過去に誤った行動をした場合もあるが、逆に嘘の疑惑と暴露も存在するため、誰もが神経を尖らせている。基準があり、いち早く事実関係を確認できる窓口が必要なのではないか」と指摘した。