『太陽の末裔』の俳優ソン・ジュンギがテレビドラマに帰ってくる。
ソン・ジュンギが韓国tvNの新ドラマ『ヴィンチェンツォ』で、『アスダル年代記』以来2年ぶりにテレビドラマに復帰する。
『ヴィンチェンツォ』は、組織の裏切りで韓国に来たイタリアマフィアの弁護士ヴィンチェンツォが、ベテランの悪徳弁護士とともに悪党の方法で悪役を一掃する話を描く。ソン・ジュンギは劇中、マフィアの冷酷な戦略家で弁護士のヴィンチェンツォに扮し、ダークヒーローに変身する。
キム・ヒウォン監督は2月15日、オンラインで開かれた制作発表会で「既存のパク・ジェボム作家が見せてくれた社会弊害の告発を守りながら、主人公が悪党よりもさらに悪い意志を持っている。既存のヒーロー物より振り幅が大きく、結果が多様だ」とし、「コメディと爽快アクション好きの両方が楽しめるように、作家の文章を忠実に反映して撮っている。見て満足することができるよう、演出に重点を置いている」と説明した。
ソン・ジュンギも「ニュースを見ていると、あまりにも様々な分野に悪人が多く出てくる。悪者よりも悪い人物が悪者をこらしめるというフレーズが爽快だった」とし、「僕のキャラクターも外見は韓国人だが、ずっとイタリアで生きてきた異質の人物なので、多彩な感情を持っている。興味深く参加している」と話した。
何よりも『ヴィンチェンツォ』が期待を集めるのは、真っ直ぐで善良なイメージのソン・ジュンギが、悪役よりもさらに悪いキャラクターを演じる点だ。
ソン・ジュンギは「実際の僕の中にも様々な面がある。僕と近くで過ごすスタッフや友人は、大衆が見るイメージではない、様々な面を見てくれる。僕もそんなところがあるのではないかと、自分自身を見つめてみた。無理にやろうという性格ではない。自然に自分の中にある悪いところ、ひどい部分、鋭さをヴィンチェンツォに加えることはできないだろうかと考えた」と説明した。
キム・ヒウォン監督は「ソン・ジュンギのフィルモグラフィーでは『優しい男』を好む。純粋な顔のなかに孤独と暗い部分を感じられるのだが、今回の作品のキャラクターと一致する点がある」とし、「パク・ジェボム作家のシナリオは、コメディと叙事を進行する能力など、俳優への要求が多い。ソン・ジュンギはそれを解釈する能力が優れている。演出にとっては完璧なパートナーだ。私が一緒にできることになって光栄だ」と賞賛した。
2019年の『アスダル年代記』以来、久しぶりにドラマに出演するソン・ジュンギは、すでに2月初め、Netflixで公開された映画『スペース・スウィーパーズ』を通じてカムバックを終えた。『スペース・スウィーパーズ』に続き、『ヴィンチェンツォ』まで成功させ、映画とドラマのダブルヒットまで期待されている。
『ヴィンチェンツォ』は、『王になった男』『カネの花~愛を閉ざした男~』などで感覚的な演出を披露したキム・ヒウォン監督が演出を引き受け、『熱血司祭』『グッド・ドクター』などで知られるパク・ジェボム作家が脚本を手掛け、ソン・ジュンギのドラマ復帰に力を加えている。
ソン・ジュンギと一緒に、女優チョン・ヨビンが法務法人の弁護士で、勝負欲に満ちたホン・チャヨンを演じる。彼女は「私にとっては挑戦的なキャラクターだった」とし、「先輩たちの助けを受けながら、自分が考えたよりも、はるかに広がったキャラクターになった。ホン・チャヨンは私にとって挑戦そのものであり、冒険の過程だった」とした。
俳優オク・テギョンは海外組インターン弁護士チャン・ジュンウを演じ、仕事も愛もストレートなキャラクターを描き出す。オク・テギョンは「ホン・チャヨンを見ながら、自分だけの成長があるキャラクターだと思う。ジュンウが最初は間違いだらけのキャラクターだが、ジュンウだけの成長でどうなるか、気になる」と述べた。
『ヴィンチェンツォ』は来る2月20日21時、韓国tvNで初放送される予定だ。
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