『愛の不時着』『サイコでも大丈夫』で知られるドラマ制作会社スタジオドラゴン(STUDIO DRAGON)が2月4日、2020年10月~12月の業績を公示した。
同期間の売上高は1377億ウォンで、2020年の総売上が5257億ウォンと、史上最高の売上高を記録した。
このような高成長は韓国ドラマの世界的な人気がもたらしたIP価値の上昇と海外販売の増加による結果だ。
10月~12月の売上は1377億ウォンで、前年同期比41.3%増加。全売上のうち、海外売上の割合は前年同期比20%増加した52.5%だ。
営業利益は46億ウォンを達成し、量と質の両立を成し遂げた。特に、販売売上は863億ウォンと、前年同期比101.6%の成長。Netflixオリジナルシリーズ『Sweet Home-俺と世界の絶望-』の供給と、旧作の販売増加が史上最高売上達成を牽引した。
1月~3月の売上は1203億ウォン、4月~6月は1614億ウォン、7月~9月は1377億ウォン、10月~12月は1377億ウォンで1年の総売上は5257億ウォンだ。
分社以来、地道に成長グラフを描いてきたスタジオドラゴンの最高成績となる。
2020年の総売上は前年比べ12.2%成長した。IP価値の上昇と制作費の効率化など、収益性を改善する作業を通じて営業利益は491億ウォンと、前年比べ71.1%も急増した。
2020年末時点でスタジオドラゴン所属のクリエイターは231人で、海外に販売されたIP数は157本だ。世界的な人気に支えられて平均販売価格(ASP)は新作基準で29%上昇し、このような上昇率が営業利益率の3%上昇に貢献した。
2020年は、韓国ドラマの著しい成長が見られる年だった。
ストリーミングサービスのランキングサイト「Flixpatrol」によると、NetflixのワールドワイドTOP10にはスタジオドラゴンの制作ドラマ5本(愛の不時着、青春の記録、スタートアップ:夢の扉、悪霊狩猟団:カウンターズ、Sweet Home-俺と世界の絶望-)がランクインしている。
また、『ニューヨークタイムズ』選ぶインターナショナルTVショーTOP10には『サイコだけど大丈夫』が名を連ね、「魔法使いのような韓国のドラマ制作者たちが作り出した作品」と評価された。米国、日本、シンガポールといった各国の有名媒体で韓国ドラマの人気を集中的に取り上げるなど、世界的な関心が高かった年だった。
2021年は、国内外のOTT事業者が増加することでコンテンツ市場に新たな変化が予想される。
スタジオドラゴンは、コンテンツの露出チャンネルやプラットフォームを多角化し、ビジネスモデルを拡大、戦略的なコラボレーションを通じて収益の最大化を図る予定だ。
特に、デジタルラインナップを着実に拡大させ、視聴プラットフォームの変化に伴ってフォーマットやジャンルの多様化に努めるなど、急変する外部環境に合わせて着実に変貌していく計画だ。
また、韓国ドラマの完成版の輸出だけでなく、アメリカ市場に直接進出する戦略も並行する。アメリカの有力メディア企業とともに世界の人々が楽しめるインターナショナルドラマの共同企画及び制作に参加し、ブロックバスター級の大作を制作しながらシステムと力量を育てていく見込みだ。
スタジオドラゴンのカン・チョルグ代表取締役は「2020年は私たちがうまくやればグローバル市場でも通じるという公式を悟った一年」とし、「グローバルなメジャースタジオ水準の圧倒的なコンテンツ品質を追求し、韓国ドラマの波及力を拡大、システマチックな企画開発と制作によって斬新でありながらも普遍的な共感と楽しさがある物語を作る『プレミアム・ストーリーテラー』に跳躍していく」と伝えた。
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