ドラマ『愛の不時着』『サイコだけど大丈夫』など、多数の作品で国内外のドラマファンを魅了している韓国のケーブルチャンネルtvNが、2021年に放送予定のラインナップを公開した。
【関連】『愛の不時着』が不動の1位。海外における「韓流実態調査」
まず注目すべきは、2、3月に放送開始となる『L.U.C.A.:The Beginning』『ヴィンチェンツォ』『マウス』(すべて原題)の3作だ。
『L.U.C.A.』は、特別な能力のせいで追いかけられる男(演者キム・レウォン)が、彼の姿を覚える唯一の人である刑事(演者イ・ダヒ)とともに巨大に陰謀に立ち向かう追撃アクションドラマ。2月1日に放送された初回は身を惜しまない俳優たちのアクション演技と感覚的な演出の見事な調和が好評を集め、第2話の視聴率が首都圏平均6.8%、最高8.2%(ニールセンコリア調べ)を記録した。
2月20日に放送開始される『ヴィンチェンツォ』は、上半期最大の期待作だ。
ソン・ジュンギ、チョン・ヨビン、2PMテギョン、ユ・ジェミョンら豪華俳優陣が集結してこれまでになかった「快感バスター」(快感+ブロックバスター)の誕生を予告している。
また、3月3日から放送開始の『マウス』は、先日公開されたビジュアルやティーザー映像を通じて強烈な印象を与えた。同作で3年ぶりのドラマ復帰を果たすイ・スンギが「俳優人生における大きな挑戦だ」と明かしているだけに、その出来栄えに期待が高まっている。
『賢い医師生活』シーズン2や、『ナビレラ』『九尾の狐とキケンな同居』『ある日我が家の玄関に滅亡がやってきた』『Mine』も準備中だ。
昨年、医学ドラマの新たな地平を開きながら温かい笑い共感を届けた『賢い医師生活』。シーズン2も週1回編成となる。シン・ウォンホ監督は「期待以上に愛されたおかげでシーズン2が製作できた。人間味あふれる雰囲気はそのままに、より深まった物語と関係性を描く予定だ」と明かした。
Netflixオリジナルシリーズ『Sweet Home -俺と世界の絶望-』で注目を集めたソン・ガンをはじめ、パク・インファン、ナ・ムンヒらが出演する『ナビレラ』は、同名のウェブ漫画の実写化だ。70歳にバレエをはじめた男性と、夢の前でさまよう23歳のバレリーノの成長を描く。バレリーノに扮するソン・ガンは、再び代表キャラクターの更新を予告した。
同じく同名のウェブ漫画を原作とする『九尾の狐とキケンな同居』は、チャン・ギヨン、ヘリ(Girl’s Day)、カン・ハンナらのキャストで期待を集めている。人間になろうと数百年間生きてきた九尾狐シン・ウヨ(演者チャン・ギヨン)と、女子大生イ・ダム(ヘリ)の思わぬ同居生活を描くラブコメだ。
『ある日、我が家の玄関に滅亡が入ってきた』は、パク・ボヨン、ソ・イングク、イ・スヒョク、カン・テオらが出演を決定した。長文のタイトルで目を引く同作は、消えるすべての理由になりうるミョルマン(韓国語で滅亡を意味する)と消えないために命を懸けた契約を結ぶ女性が織りなす100日限定のファンタジーロマンスだ。
また、イ・ボヨン、キム・ソヒョンの主演で話題の『Mine』は、世間の偏見から脱して本当の自分を探していく強靭な女性の話を描いた作品だ。『品位のある彼女』『力の強い女ト・ボンスン』などで知られるペク・ミギョン作家と、『恋するアプリ Love Alarm』『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』のイ・ナジョン監督による作品で、女優キム・ソヒョンとの共演が強烈なシナジーを予感させる。
下半期にも『君は私の春』『悪魔判事』『智異山(チリサン)』など、期待作が勢揃いだ。
ソ・ヒョンジン、キム・ドンウクらが出演を決めた『君は私の春』は、それぞれの17歳を胸に秘めて生きてきた大人たちが、殺人事件の起きた建物に集まって生きる物語。『検索ワードを入力してください:WWW』『ザ・キング: 永遠の君主』を通じて洗練された演出力を認められたチョン・ジヒョン監督と、『風船ガム』を手がけた脚本家・ミナが意気投合した。
『悪魔判事』は先日、チソン、キム・ミンジョン、GOT7ジニョン、パク・ギュヨンの主演キャストを発表した。全国民が参加する“ライブ法廷ショー”を通じて正義に対するメッセージを投げかけ、従来の法廷ドラマとは一線を画す痛快なカタルシスを与える予定だ。
下半期最大の期待作といえば、『智異山(チリサン)』だ。
Netflixで好評配信中の『キングダム』シリーズを手がけた作家のキム・ウンヒと、『ミスター・サンシャイン』を演出したイ・ウンボク監督という制作陣に加え、チュ・ジフン(カン・ヒョンジョ役)、チョン・ジヒョン(ソ・イガン役)という豪華キャスト陣が並んだことで世界中のドラマファンからの注目を集めている。
スチール写真の公開だけでも話題をさらっただけに、新・韓流ドラマの誕生を予感させている。
CJ ENMのIP事業部キム・ジェヒョン常務は、「昨年に韓国ドラマブームをリードしたtvNのドラマが、今年も国内外のファンの期待を満たすラインナップで楽しさをお届けする。ターゲットがはっきりしたジャンルドラマから、大衆の好みを反映したブロックバスターまで、内容と形式でも新しい挑戦を試みる予定だ。毎日異なる編成で視聴者のさまざまなニーズに対応する」とコメントした。
前へ
次へ