韓国映画『金子文子と朴烈』が、日本で公開される。
同作は、1923年の日本・東京を舞台に、朝鮮人6000人の虐殺事実を隠蔽しようとする日本政府に立ち向かった朝鮮の不良青年、朴烈(パク・ヨル)と、彼の同志で恋人の日本人女性・金子文子の生き様を描いた作品。
女優チェ・ヒソは劇中で朝鮮の独立運動に参加する金子文子役を完璧に演じきり、韓国映画界にセンセーションを巻き起こした。
流暢な日本語の実力と、着実に磨いてきた演技力などが好評を受け、同年の映画新人賞を総なめ。「第54回大鐘賞」と「第38回黄金撮影賞」では主演女優賞に輝いた。
同作の日本公開は、韓国の歴史だけでなく、日本帝国主義の弾圧に反旗を翻した日本人が存在したという事実を日本に知らせる良い機会でもある。実際にイ・ジュンイク監督は、徹底的に時代考証を行ってから全キャラクターに実在した人物の名前を付けた。その中でも金子文子と布施辰治は、朝鮮独立運動の業績を認められ、大韓民国の建国勲章を受章している。
チェ・ヒソは、2月16日の日本公開に先立ち、1月中旬から日本現地でインタビュー取材に応じるなど、宣伝活動に励む予定。
現在20社以上の媒体でインタビュー依頼が来ているそうで、チェ・ヒソは「そのすべてのインタビューに応じる」と、意気込身を見せている。
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