韓国では毎年、人気アイドルが大勢集うスポーツ番組『K-POPアイドルスター選手権大会』、通称“アユクデ”が放送されている。
【写真】IZ*ONEの宮脇咲良&クォン・ウンビ、「二度見必至」の美スタイル
MBCの代表的な特別番組である“アユクデ”は、旧正月と秋夕(チュソク、陰暦8月15日)の連休の年2回放送。2010年のスタートから現在まで、長く人気を博している。
同番組にはアイドルスターたちが多数出演。陸上競技やサッカー、アーチェリー、新体操など多彩な種目で意外な実力を披露し、これまで多くの“体育ドル(スポーツが得意なアイドル)”が誕生してきた、
そこで今回は、アユクデで一躍注目を集めた“運動神経バツグン”なK-POPガールズアイドルを一挙紹介しよう。
まずはIZ*ONE。宮脇咲良や本田仁美、矢吹奈子ら日本人メンバーも所属しているIZ*ONEは、初めて出演した2019年2月放送のアユクデで周囲を驚かせた。
IZ*ONEは400mリレーに出場。スターターのイ・チェヨンから2走カン・ヘウォン、3走チェ・イェナ、そしてアンカーのクォン・ウンビまで一度も先頭を譲らず、圧倒的なレース展開で金メダルを獲得してみせたのだ。
ちなみに、リーダーのクォン・ウンビは学生時代に陸上部に所属していた。初出場ながら金メダルを獲得できたのにも納得がいく経歴の持ち主といえる。
5人組グループのITZYは、メンバー全員がスポーツにまつわる逸話を持つ。
まず、リーダーのイェジは学生時代に陸上の短距離選手代表として活躍した。その優れた運動神経で、アユクデの“投球”種目では銀メダルを2度獲得。出場選手の中で最速の球を投げた選手に送られる「剛速球MVP」にも輝いた。
ユナはフロアボールで市大会や道大会での優勝経験を誇る。フロアボールとは、プラスチック製のボールをスティックで打ち、ゴール数で勝敗を決めるホッケーのようなスポーツ。過去には『週刊アイドル』でその実力を見せつけたこともある。
また、チェリョンは団体大縄跳び大会で銀メダルを取ったことがあるほか、リュジンも幅跳びで全校1位に選ばれたことがあるという。
ただ、リアはメンバー唯一の“運動音痴”なようだ。彼女は以前、『アイドルルーム』出演時に「競走で全校ビリになった」というエピソードを明かし、笑いを誘ったことがある。
Apinkでは、ユン・ボミがスポーツ万能として知られる。
彼女はデビュー以前に8年間テコンドーに打ち込んだ有段者で、オーディションでは歌やダンス以外にテコンドーを実演し、それが関係者の目に留まって合格したという。デビュー後は、テレビ番組で素手のまま板を割ってみせるなど、度々その実力を披露している。
また、2020年1月放送のアユクデでは“投球”種目に出場。決勝戦ではITZYイェジと接戦を繰り広げ、見事金メダルを獲得した。
ほかにも、キム・ナムジュもユン・ボミと同じくテコンドーをやっていたようだが、その実力は「白帯レベル」とあまり高くない模様。合気道の師範である父を持つパク・チョロンは、自身も合気道で三段を保持する実力者だ。
gugudan(クグダン)は2019年2月放送のアユクデに出演した当時、「新たな“体育ドル”だ」と注目を浴びた。ボウリングとアーチェリー団体戦で金メダルを獲得し、2冠を達成したからだ。
ボウリング種目にはセジョンとミナのペアで出場し、歴代最高スコアの「155」を叩き出して金メダルを手にした。
優勝セレモニーではミナが球を投げながら前転したり、セジョンが他の出演者をおんぶしながらストライクを決めるなど、妙技も披露していた。
アーチェリー団体戦にはセジョン、ミナ、ハナの3人で出場。決勝戦では全員が的の中心を射抜いて10点を挙げる場面もあるなど、こちらも安定的な実力を発揮して優勝した。
最後に、2020年2月に放送されたアユクデで驚異の結果を残したCherry Bullet(チェリーバレット)を紹介しよう。
メイ、レミと日本人メンバーが所属していることでも知られるCherry Bulletは、同大会で3つの金メダル、1つの銅メダルを獲得してみせたのだ。
まず、陸上60m走に出場したメイが他を圧倒した。彼女は陸上競技初出場ながら、周囲を寄せ付けない走力を見せて金メダルを獲得。同種目ではジウォンも銅メダルに滑り込んでいる。
続けて、メイとジウォンにボラとチェリンを加えて出場した400mリレーでも、圧巻のレースを披露して2つ目の金メダルを手にした。そして、ボラ、チェリン、レミの3人で出場した“シルム”(相撲)種目で、3つ目の金メダルを獲得した。
次回のアユクデは、秋夕の連休中の放送を予定している。今大会では新型コロナを考慮し、対面接触が激しい種目を除外。eスポーツやペット犬を新種目として導入するなど、人員を最小限に抑え屋外で開催する模様だ。
今度のアユクデで、一体どのガールズアイドルが新たな“体育ドル”に台頭するか。次回の放送が今から待ちきれない。
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