全世界142カ国で放送され、25年以上にわたり愛され続けてきた韓国KBSの人気音楽番組『Music Bank』。
その年末スペシャルとして毎年開催されている『MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL IN JAPAN』が、2025年12月13日・14日の2日間で延べ14万人を動員し、ついに国立競技場で実現した。
2日目に出演したのは全13組。新世代からトップアーティストまでが集結し、DAY-2ならではの熱量を生み出した。
オープニングVCRに続き、イ・ジュニョンとウォニョンが登場し、DAY-2の開幕を宣言。トップバッターとしてCORTISがメインステージに姿を現した。
今年8月にデビューした彼らは、1曲目『What You Want』から冒頭でメインステージを飛び出し、アリーナ席の間を歌い歩く大胆な演出を披露。観客の熱を真正面から受け止めながらバックステージへと向かい、“動線で魅せる”攻めの導入がフェスの幕開けに強烈な印象を残した。続く『FaSHioN』では「Let's go!」の掛け声とともに加速し、ダイナミックなダンスで堂々たる存在感を示した。
続いて登場したKiiiKiiiは、『I DO ME』で“私は私らしく”というメッセージを、透明感のある歌声とキレのあるダンスでまっすぐに届ける。『DANCING ALONE』ではレトロなサウンドに乗せ、友情や青春のきらめきを感じさせる瑞々しいステージを展開。ラストに自然と肩を寄せ合い微笑み合う姿が心に残り、等身大の魅力が会場に広がった。
NEXZは『Beat-Boxer (Rock Ver.)』で重厚なロックアレンジのサウンドを響かせ、ボクシングの動きを取り入れた振付やアクロバティックな動きで圧倒的な身体能力を披露。『O-RLY?』ではさらに攻撃力を増したパフォーマンスで、会場を一気に自分たちのフィールドへと変えてみせた。
iznaは『Mamma Mia』で幕を開け、五本の指をそろえるシグネチャーダンスが映えるステージを披露。『Racecar』『Sign』と疾走感あふれる楽曲を続け、確かな爪痕を残した。さらにバックステージからKARAの名曲『Pretty Girl』を披露し、弾けるような笑顔で会場を盛り上げた。
NiziUが登場すると、会場の空気は一気に華やいだ。『LOVE LINE』では手でハートを作るキュートな振付とともに、シティポップ調のサウンドに乗せて“運命の糸”を軽やかに描き出す。『♡Emotion』ではミュージカルのワンシーンのような世界観で、感情豊かなパフォーマンスを展開した。
xikersは『ICONIC』で迫力ある群舞を披露し、続く『SUPERPOWER』では高速リズムに合わせた細かな足さばきと高いシンクロ率で、10人分のエネルギーを束ねてスタジアムを揺らした。ラストには「大好きだよ」とまっすぐに思いを届け、激しさと愛情が交差するステージで強烈な印象を残した。
&TEAMはせり上がるステージ演出とともに登場し、『Back to Life』からスタート。ダークで重厚な世界観と完成度の高いフォーメーションで観客を引き込む。『Lunatic』『MISMATCH』と続き、グループならではの魅力を鮮やかに示した。
NCT WISHは『COLOR』でクールに幕を開け、『poppop』『Steady』ではフレッシュで親しみやすい魅力を前面に。ラストの『Videohood』ではHIPHOPトラックに乗せ、新たな一面も提示し振り幅のあるステージを見せた。
東方神起のU-KNOW(ユンホ)は、『Body Language』でしなやかさと色気を兼ね備えたダンスを披露。『Stretch』では10人のダンサーを従えた堂々たるパフォーマンスを展開し、ラストの『Thank U』では「みんなで"Thank you for me"って言ってくれますか? 」と呼びかけ、スタジアム全体が声を揃えた。
TWSは『OVERDRIVE』で爽やかな疾走感を届け、『Countdown!』ではライブパフォーマーとしての実力を証明。『Plot Twist』では柔らかな表情でファンへの思いを伝え、最後は日本デビュー曲『はじめまして』で溌剌とした魅力を披露した。
ZEROBASEONEはステージ左右から登場し、『Devil Game』でダークで緊張感のある世界観を描写。『ICONIK』では青春や自由、自信を体現するグルーヴィーなパフォーマンスを展開した。
『YURA YURA -運命の花-』では感情を込めた表現で会場を包み込み、『NOW OR NEVER』では迫力ある構成でクライマックスへ。「ありがとう、またね」と笑顔でステージを後にした。
IMCも務めたウォニョンを擁するIVEの『REBEL HEART』では可愛らしさと芯のある強さが共存するパフォーマンスに掛け声も重なり、曲調のリズムに合わせて会場の熱気は最高潮に達し、鮮烈な幕開けとなった。
続く『Dear, My Feelings』では、観客一人ひとりに視線を送りながら、感情を込めたパフォーマンスを届けた。イントロが流れた瞬間に大歓声が起きた『ATTITUDE』。「Let's go!」の掛け声とともに堂々たるステージを展開した。MCでは「2025年もあと少しですが、1年の終わりをあたたかく過ごしましょうね」と優しいメッセージ。最後に披露した『XOXZ』はクールさが際立つ一曲で、IVEの表現の幅広さを示した。
DAY-2、そして「2025 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL IN JAPAN」のトリを飾ったのはStray Kids。
8人がメインステージに姿を現した瞬間、スタジアムは割れんばかりの大歓声に包まれた。『CEREMONY』のイントロとともに炎の特効が上がり、圧倒的なオープニングで一気に観客を魅了。
続く『COMPLEX』で会場のボルテージがさらに上昇。3曲目『Social Path』に入ると、メンバーは右側のサイドステージへ移動し2台のフロートに乗り込み、日本のファンへの特別な思いを込めたロックサウンドを届けた。そのまま『In My Head』につなぎ、左側のサイドステージへ。ファンの声援に手を振り、目を合わせながら歌唱を続けていく。
ラストは『TOPLINE』『Do It』で駆け抜けるような圧巻のフィナーレを迎えた。
歴史的な2日間の幕が下りる エンディングでは出演者全員がステージに勢ぞろい。冬の夜空に花火が打ち上がる中、アーティストは観客に手を振り、感謝の思いを伝えた。
K-POP史上初となる国立競技場での合同コンサートは、2日間で延べ14万人を動員。世代も国境も越えた熱狂を生み出し、歴史的な成功を収めた。
■【写真】「激アツ」Stray Kidsメンバー、日本の人気俳優とツーショット
前へ
次へ