韓国で最も有名な音楽祭であるソウル・ミュージックアワードが今年も行われる。
「大衆から最も愛され好まれた歌手や楽曲を称える賞」として1990年からスタートしたソウル・ミュージックアワードは、アーティストに賞を授与するだけにとどまらず、その年の流行曲や人気を博したアーティストによる“ライブ・パフォーマンス”も披露されることから「韓国のグラミー賞」とも呼ばれている。
韓国の有名リゾートグループであるhigh1(ハイワン)が後援し、スポーツソウルが主催・主管する年に1度のビッグイベントでもある『第28回high1ソウル・ミュージックアワード』は、2019年1月15日(火曜日)に韓国初のドーム球場である高尺(コチョン)スカイドームで開催される。
今年の見どころや日本でも楽しめる方法などを、これからじっくりと紹介していきたい。
まずは授与される各賞は以下となる。
大賞、最高アルバム賞、最高音源賞、本賞、新人賞、バラード賞、OST部門賞、R&Bヒップホップ賞、トロット賞、バンド賞、人気賞、韓流特別賞(海外人気賞)、公演文化賞、今年の発見賞、ダンスパフォーマンス賞、EPKファンダムスクール賞と、合計12の賞がアーティストに授与される。
その中でも最高の栄誉となるのが「大賞」だ。
東方神起(2006年)、BIGBANG(2007年)、ワンダーガールズ(2008年)、少女時代(2009~2010年)、SUPER JUNIOR(2011年)、PSY(2012年)、EXO(2013~2016年)と、近年の授賞式で大賞に輝いてきたアーティストたちの顔ぶれを見ても、そのタイトルの価値がわかるだろう。
2017年の第27回大会ではBTS(防弾少年団)が栄えある大賞に輝き幕を閉じた。まさに今をときめく豪華K-POPアーティストが競演する“夢のステージ”といえるだろう。
では、各賞の審査はどのようにして行われるのだろうか。
まず、第28回大会の対象となるのは、2018年1月から12月まで発売された音盤(CDなど)及び音源を対象に候補者たちを選定し、まずは審査委員会たちが審査することになる。
例えば、最高アルバム賞、最高音源賞、バラード賞やOST部門賞、R&Bヒップホップ部門賞、トロット賞、バンド賞、公演文化賞、今年の発見賞、ダンスパフォーマンス賞、EPKファンダムスクール賞といった各部門賞は、ソウル・ミュージックアワード組織委員会と韓国歌謡界の専門審査委員たちの第1次~第2次審査を経て選定される。
ただ、本賞、新人賞、人気賞、韓流特別賞(海外人気賞)などは、ファンたちの“想い”が審査に直接反映されることになる。high1ソウル・ミュージックアワードでは、ファンたちが参加するモバイル投票があるのだ
例えば本賞と人気賞は、①審査委員会を構成→候補者選定→一次審査→二次審査(反映率30%)、②2018年1月から12月まで発売された音盤および音源の販売量集計(反映率40%)、③韓国国内および海外からのモバイル投票(反映率30%)によって選ばれる。
人気賞は韓国国内からのモバイル投票100%だ。韓流特別賞(海外人気賞)も海外(韓国以外の国と地域)からのモバイル投票100%で決められる。つまり、high1ソウル・ミュージックアワードの主要賞はファンたちの投票で決まる。
まさにAKB総選挙ならぬ、“K-POP総選挙”なのだ。
ファン投票はすでに始まっている。第28回大会は2018年11月29日から開始。Google playやApp Store内の無料アプリ『The 28th SMA official voting app for Global』をダウンロードすれば誰でも投票に参加できる。
12月16日現在、韓国国内での投票が対象となる人気賞部門では、SHINeeが42.68%の得票率で1位を走っている。
SHINeeは過去のソウル・ミュージックアワードで人気賞を4度受賞しているが、そのSHINeeに続くのがEXO(39.92%)だ。WannaOne(8.44%)も3位に付けている。
韓国国内を除いた海外ファンの投票によって選定される韓流特別賞部門では、EXOが32.46%で1位、BTS(防弾少年団)が22.57%で2位、GOT7が16.67%で3位をマークしている。
新人賞部門はガールズグループの競争が熾烈。LOONA(韓国名はイダレソニョ=今月の少女)が35.48%で1位、IZ*ONEが28.5%で2位、fromis_9(プロミスナイン)が23.19%で3位と白熱した競争を繰り広げている。
ちなみに前回の第27回high1ソウル・ミュージックアワードでは、約50日間の投票期間内で4000万件の投票が集まっている。
そのうち約1500万件が韓国ではない海外からの投票だった。今回も日本のファンたちの投票が、賞レースの行方を決めることになるに違いない。
このモバイル投票期間は2019年1月11日夜12時まで受け付けており、公式サイトでは各賞の途中経過が随時アップデートされているので、ぜひともチェックしておきたいところだ。
大好きなアーティストを応援する意味を込めて、韓流特別賞(英語表記ではK-wave)に投票するのも良いだろう。Google playやApp Store内の無料アプリ『The 28th SMA official voting app for Global』をダウンロードして、今すぐ投票してみよう!!
さて、投票を済ませたますます楽しみになってくるのが当日の様子だろう。本番の様子はぜひチェックしておきたいところだ。
ただ、第28回high1ソウル・ミュージックアワードが行われるのは韓国の首都ソウルに位置する高尺(コチョク)スカイドーム。隣国とはいえ、海を隔てた韓国に行くは簡単ではない。
そこでチェックしておきたいのが、テレビ中継だ。韓国では国営放送のKBS(韓国放送公社)関連のKBS drama、KBS W、KBS JOYで生中継されてきたソウル・ミュージックアワードだが、今年はオンライン・モバイル映像プラットホームの『BBangya TV』で全世界に生中継される。
しかも、『BBangya TV』では授賞式とライブ・パフォーマンスだけではなく、アーティスト別の密着カメラ、会場入りするアーティストを捉えたレッドカーペット・セレモニーも独占放送する予定だという。
つまり、日本にいながらソウル・ミュージックアワードのすべてをこの目で視聴することができるわけだ。
まさに韓国最高にして国際的なビッグイベントであるソウル・ミュージックアワード。K-POPファンなら今年こそ見逃すことなく、ぜひともチェックしておきたい!!
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