韓国気象キャスターの母、テレビ局と暫定合意し27日間の“ハンスト”終える 公式謝罪と再発防止を約束

2025年10月05日 ニュース

2024年、職場でのいじめを訴えて亡くなったMBCの気象キャスター、オ・ヨアンナさんの母親チャン・ヨンミ氏が、なんと27日間のハンガー・ストライキを終え、会社と電撃的に暫定合意をした。

【写真】「変な臭い」オ・ヨアンナさん、“職場いじめ”の内容

10月5日、人権団体のエンディングクレジットと非営利団体の職場パワハラ119は、MBCと遺族側の間で劇的な合意がなされたことを受け、チャン氏がハンガー・ストライキを中断し、直ちにソウル中浪(チュンナン)区の緑色病院に入院したと明らかにした。

チャン氏は9月8日からMBCの公式的な謝罪と再発防止、そして愛する娘の名誉回復を要求し、会社の前で涙ぐましい闘争を続けてきた。

今回の合意の核心的内容は、MBCが公式に謝罪し、再発防止策を約束することだ。来る10月15日、MBCは遺族側とともに記者会見を開き、この内容を発表する予定だ。 

特に、オ・ヨアンナさんに名誉社員証を授与し、無念にこの世を去った彼女の名誉を回復するという意志を示した。

MBCは、オ・ヨアンナさんの2周忌である2026年9月15日まで、麻浦(マポ)区上岩洞(サンアムドン)の本社に設けられた追悼空間を引き続き維持することにした。

オ・ヨアンナさん
(写真=オ・ヨアンナさんInstagram)

また、MBCは直ちに気象キャスター職を廃止し、これを正規職である気象気候専門家に切り替える決定を下した。

これは非正規のフリーランスから始まった凄まじい競争と職場でのいじめを断ち切るための強力な制度改善策と捉えられる。ただし、既存の気象キャスターに不利益がないようにする前提が設けられた。

オ・ヨアンナさんは2024年9月15日、享年28歳でこの世を去った。悲報が遅れて知らされた後、1月に同僚の気象キャスター2人に執拗ないじめにあったという主張が提起され、韓国社会に巨大な波紋を起こした。

議論が深まると、MBCは1月31日、外部の専門家を委員長とする真相調査委員会を設置すると発表し、2月3日に公式発足した。

その後、雇用労働部が5月19日、MBCを対象に特別労務監査を実施、「故人に対する職場でのいじめがあった」と最終結論を下した。

しかし、オさんが勤労者として認められないという法的な限界により、MBCの関係者たちを勤労基準法違反の疑いで処罰することは不可能だという残念な判断がなされた。

今回のチャン氏のハンガー・ストライキの中断とMBCの公式合意は、オ・ヨアンナさんの名誉回復はもちろん、我々の社会に蔓延した非正規労働者の職場でのいじめ問題に対する警鐘を鳴らす意味のある一歩になるものと見られる。

◇オ・ヨアンナさん プロフィール

1996年4月30日生まれ。韓国・光州出身。ソウル芸術大学の文芸創作科を卒業。一時はアイドル練習生を目指し、2017年に行われたJYPエンターテインメントの練習生13期公開オーディションに参加。「Hermoso Beauty賞」を受賞し、副賞として3カ月の受講券を受け取った。同オーディションの同期にNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなど。以降、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に選出。2021年、地上波テレビ局MBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けた。しかし2024年9月15日、28歳でこの世を去った。

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