韓国の俳優兼歌手チェ・ジョンウォンとの不倫疑惑が取り沙汰された女性A氏について、ソウル高裁が「不貞行為があったと認めるのは難しい」と判断したことがわかった。
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A氏の法律代理人を務める法務法人ジョンジェのノ・ジョンオン弁護士は9月22日、報道資料を通じて「2025年9月19日、ソウル高裁はA氏とその夫との間の離婚訴訟控訴審で、両者の関係が不貞行為に該当せず、むしろ婚姻破綻の責任は夫の強圧的な態度にあると判断し、一審判決を破棄した」と明らかにした。
かつて男性デュオ「UN(ユーエヌ)」のメンバーとして活動し、俳優としてもさまざまな作品に出演してきたチェ・ジョンウォンは、2023年に不倫疑惑が浮上。A氏の夫B氏がユーチューブを通じて、自身の妻がチェ・ジョンウォンと不適切な関係を持ち、婚姻が破綻したと主張したためだ。
B氏によると、A氏とチェ・ジョンウォンは過去に交際しており、最近も一緒にワインを飲んだり、サイクリングをしたりするなど「デートを重ねていた」という。同氏はA氏との離婚手続きを進めると同時に、チェ・ジョンウォンを相手に訴訟も起こしたことも明かしていた。
これに対し、チェ・ジョンウォンは直筆コメントを発表。「過去の恋人ではなく、幼い頃から家族同士で親しく知り合った町内の妹分だ」と説明し、「カカオトークに久しぶりに名前が出てきたので、嬉しい気持ちで安否を確認するために連絡を取り合い、2~3回食事した。主に家族や仕事、子どもの話など日常の安否に関する会話をし、記事の内容のような不適切なことは絶対になかった」と強く反論した。
その後、A氏もとあるメディアの取材に応じ、「チェ・ジョンウォン氏とは決して恋人関係ではなかった。20代の頃から親しくしていた“兄と妹”のような関係で、十数年ぶりに連絡がついて嬉しかった。両親や姉も以前からチェ・ジョンウォン氏を知っていた」と説明していた。
ただ昨年12月、ソウル家庭裁判所は一審で「婚姻破綻の主な責任は貞操義務を破ったA氏にある」とし、A氏にB氏への慰謝料3000万ウォン(日本円=約321万円)の支払いを命じた。当時は判決理由として、「チェ・ジョンウォンの自宅を訪れ二人きりで時間を過ごし、子どもと遊びに行くと被告(B氏)に話した後、子どもを一人ゲーム場に置いて、2022年6月18日にチェ・ジョンウォンと会って運動をするなど、デートをしながら不貞行為を行った。被告がその年の6月頃にこのような事実を知り、原告と被告の間の葛藤が深まった」と伝えられた。
このように、一審ではチェ・ジョンウォンとA氏が“不貞行為”を犯したとし、婚姻破綻の主な責任がA氏にあると判示されたが、今月19日に行われた控訴審では事実関係が綿密に審理された末、一審の判断が破棄された。
高裁は判決文を通じて、「原告(A氏)とチェ・ジョンウォンが単なる親密な関係を超え、民法第840条第1号所定の“不貞行為”をした、これによって婚姻関係が破綻に至ったと認めることは難しい。むしろ、これによって発生した葛藤を解決する過程で、被告(夫)が原告などに強圧的な態度で一貫したことにより、婚姻関係が破綻に至ったと見るのが妥当だ」と明示した。
ノ弁護士は「一審以降、A氏は“不倫女”という社会的烙印を押され、計り知れない苦痛を味わった。健康も深刻に損なわれ、職場生活を続けることが困難になった。現在も重い病と闘いながら、子どものために日々を耐えている」と説明。「最高裁は原則として事実関係を再判断しないため、今回の高裁判決が実質的な最終判断となる可能性が高い」と強調し、報道各社に対して「一審判決以降、チェ・ジョンウォン氏とA氏が不倫関係だったという趣旨の既存の報道内容は、上級審の判断を通じて事実ではないことが明らかになった。そうなった以上は事実関係をただすことを切に願い、A氏がこれまで受けた社会的烙印と失墜した名誉が少しでも回復できるようにしてくれることを切に願う」と訴えた。
一方、B氏はA氏との離婚訴訟とは別に、チェ・ジョンウォンを相手取り不貞行為に対して1億ウォン(約1072万円)の賠償を求める損害賠償請求訴訟を提起しており、裁判を進めている。これに対し、チェ・ジョンウォンはB氏は名誉毀損教唆および情報通信網法違反の疑いで逆告訴している。
また、チェ・ジョンウォンは今年8月、知人女性の家に凶器を持って押しかけたとして、ストーカー犯罪の処罰などに関する法律違反の疑いで立件されたことが報じられた。これに対し、チェ・ジョンウォン本人は「一種のハプニング。(報道内容は)私と恋人との間の個人的な葛藤によるもので、些細な争いが拡大して発生したもの」とし、ストーカー容疑を否定している。
(記事提供=OSEN)
◇チェ・ジョンウォン プロフィール
1981年5月1日生まれ。2000年、キム・ジョンフンとともに男性デュオ「UN(ユーエヌ)」としてデビュー。『Gift』『Pado』『My love My bride』など数多くのヒット曲を発表して名前を知らせた。グループ解散後、2005年のドラマ『震える胸』を皮切りに俳優として活動。ドラマ『マイ・シークレット・ホテル』『奥様はサイボーグ』『先輩、その口紅塗らないで』などに出演した。
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