命をかけて愛する女性を守ったリ・ジョンヒョク。
そして、激しい銃撃戦で重体に陥った彼を置いて韓国に帰ることができず、そばに残ることを決心したユン・セリ。
互いを心から愛するようになった2人の感情の変化がはっきり見えたこのシーンに、胸を打たれた視聴者は少なくないだろう。
では、この名シーン以上に感動の胸キュン場面を選ぶなら、このふたつだろう。
リ・ジョンヒョクがスイスのある湖畔でピアノを弾くシーンも、美しくもおぼろげな雰囲気を醸し、話題を集めた。
数年前、一人で旅立ったスイス旅行で、自ら人生を諦めたいほど追い込まれていたユン・セリは、偶然聞こえてきたピアノの旋律に人生の希望をもらい、そのメロディーを胸に深く刻み生きてきた。
第9話ではリ・ジョンヒョクが演奏するピアノを聞いて驚くユン・セリの姿が描かれた。そのとき弾いていた曲こそ、ユン・セリがスイスで聞いたあの曲だったのだ。
これによって、遠い昔から出会っていた事実が判明し、2人は運命を感じる。スイスの湖のほとりに戻って互いに向き合うような「2リ」(リ・ジョンヒョクのリとユン・セリのリ、2つのリをもじったカップル名)カップルのツーショットは、視聴者のときめきを爆発させた。
リ・ジョンヒョクとユン・セリは、互いの愛を確認したが、別れなければならない現実にぶつかった。
非武装地帯を越えて韓国に帰ることを決めたユン・セリとリ・ジョンヒョク。少しでも一緒にいたくて同じ道をぐるぐる回り、視聴者たちの切なさを誘った。
軍事境界線を前にしてリ・ジョンヒョクは「ここからは一歩も進めない」とユン・セリに最後のあいさつをした。この時、後ろを振り向いて涙を流しながら一歩ずつ遠ざかっていた彼女を引き止め、いつの間にか線を越えてきたリ・ジョンヒョクは「一歩くらいは大丈夫だろう」と言い、隠せない愛情を見せた。
続いて、熱く口づけをしながら別れを告げた2人のキスシーンは爆発的な反応を呼び起こし、「2リ」カップルを応援する視聴者の涙を誘った。
ときめきが止まらない名シーンと本格的に火がつき始めた2人の関係、予断を許さないストーリー展開はお茶の間の人々を惹きつけて離さなかった。