“原爆Tシャツ”に続き…BTS・JUNG KOOK、「日本美化帽子」で炎上。韓国で批判殺到し即謝罪

2025年06月16日 話題 #BTS #オリジナル

BTSのJUNG KOOKが政治的な論争に巻き込まれた。リハーサル中に何気なく着用していた帽子が原因だった。

【写真】BTSの“原爆Tシャツ”、何が書かれていた?

JUNG KOOKは6月13日、韓国の高陽(コヤン)総合運動場主競技場で行われたBTS・J-HOPEのコンサートにサプライズゲストとして登場し、ステージを披露した。

それに先立って行われたリハーサルで、彼が着用した帽子が一部から問題視されたのだ。黒い帽子には、白い文字で「MAKE TOKYO GREAT AGAIN」と書かれていた。

「東京を再び偉大にしよう」すぐに謝罪

問題視されたJUNG KOOKの帽子
(画像=オンラインコミュニティ)問題視されたJUNG KOOKの帽子

これは、アメリカのトランプ大統領が掲げるスローガン「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」(アメリカを再び偉大にしよう)をもじったものといえるだろう。この言葉は現在、保守的ナショナリズムや「アメリカ第一主義」の象徴的スローガンとなっており、トランプ支持層の間で頻繁に用いられている。

そのため、JUNG KOOKも帽子に書かれた「東京を再び偉大にしよう」というフレーズは、否定的に受け止められた。特に韓国では、「帝国主義日本への回帰」「日本植民地時代の美化」を連想させるという解釈まで出た。

実際、韓国の『聯合ニュース』は「不適切な文句」と表現し、『ハンギョレ』は「日本の極右人士たちが使用する文句」と報じている。

この帽子が議論になると、JUNG KOOKは6月14日、ファンプラットフォーム「Weverse」を通じて「リハーサル中に着用していた帽子に書かれていた文言によって、多くの方々に失望や不快な思いをさせてしまったことを、心よりお詫び申し上げる」と、素直に謝罪した。

続けて「その文言が持つ歴史的・政治的な意味を十分に確認しないまま着用してしまった、自分の未熟さにより失望や傷ついた方がいたということを、重く受け止めている」とし、「ただただ申し訳ない。どんな理由であれ、言い訳の余地はない。自分が未熟で、不注意だった」と付け加えた。

JUNG KOOK
(写真提供=OSEN)JUNG KOOK

政治的な意図はまったくなく、すでにこの帽子は破棄したという。一部の報道によれば、JUNG KOOKはこの帽子を自ら購入したわけではなく、知人からプレゼントされたそうだ。

本人が過ちを認め、早々に謝罪したことから事態は一段落すると見られるが、BTSが日本と関連した歴史問題で議論になったことといえば、“原爆Tシャツ”が思い出される。

2018年11月、メンバーのJIMINが日本に投下された原爆が描かれたTシャツを着用している写真がSNSなどで拡散されて大きな議論となり、その余波でBTSが予定されていた『ミュージックステーション』の出演を見送ることになったのだ。

当時、テレビ朝日は公式サイトに「所属レコード会社と協議を進めてきたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなった」と伝えた。

ただ、この議論、韓国では“原爆Tシャツ”ではなく、「光復節Tシャツ」(光復節=日本の植民地支配から解放された1945年8月15日を祝う日)なので問題がないとの声も多かった。

“原爆Tシャツ”と問題視されたTシャツ
(写真提供=LJカンパニー)“原爆Tシャツ”と問題視されたTシャツ

まさに日韓で意見が分かれる議論となったため、BTSと所属事務所は慎重な対処を見せた。

所属事務所は同年11月13日、「衣装そのものは原爆被害者の方々を傷つける目的で制作されたものではなかったと確認できた」としつつも、「当社が事前に十分な検証をできず、当社のアーティストが着用したことによって原爆被害者の方々に意図していなかった傷を与えてしまったことはもちろん、当社のアーティストが原爆イメージと関係しているかのような姿によって不快感を与えてしまったことについて、心から謝罪を申し上げる」と謝罪した。

事務所の早急な対応は、韓国で“大人の対応”と評価されたりもしたが、日本では長らく問題視された。

JUNG KOOKは今回の“日本美化帽子”の騒動について、「今後は一つひとつをより深く考えて行動する。自分の過ちに対する指摘や批判は、すべて謙虚に受け止める」と謝罪した。

世界中から注目を集める存在である以上、その言動にはこれまで以上の慎重さが求められる。

(文=スポーツソウル日本版編集部)

◇JUNG KOOK プロフィール

1997年9月1日生まれ。本名チョン・ジョングク。2011年に放送された韓国のオーディション番組『スーパースターK』(Mnet)シーズン3の予選で脱落。デビューは逃したものの、多数の大手芸能事務所からオファーを受けた(現在所属するBig Hitエンターテインメント・現HYBEもそのうちの1つ)。本人は、「事務所見学の際にRMのラップに感銘を受けて入社を決意した」と振り返っている。2013年にBTSのメンバーとしてデビューし、世界的な人気を誇るトップスターに。2023年12月に入隊し、2025年6月11日に除隊した。

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