俳優イ・ドヒョン(30)が1年9カ月、暦で言えば3年にわたる兵役を終え、ついに帰ってきた。
除隊直後にはファンとの交流の場を準備していると明かしたことから、今後への期待が高まっている。
2023年8月14日に入隊し、空軍軍楽隊に所属していたイ・ドヒョンは、2025年5月14日、忠清南道・鶏龍台(ケリョンデ)の空軍本部にて正式に除隊。無事国防の義務を果たした。
イ・ドヒョンは2017年のtvNドラマ『刑務所のルールブック』で俳優デビュー。以降、『18アゲイン』『Sweet Home -俺と世界の絶望-』『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』『良くも、悪くも、だって母親』など、ジャンル問わず幅広い作品に出演し、着実にキャリアを積んできた。ラブロマンス、ヒューマンドラマ、スリラーと多彩な作品で確かな演技力を証明し、“演技派若手俳優”としての地位を確立した。
そんなイ・ドヒョンだが、兵役中も“空白”は感じさせなかった。スクリーンデビュー作となった映画『破墓/パミョ』は1191万人を動員し、いわゆる“千万俳優”の仲間入りを果たした。また『もうすぐに死にます』や『Sweet Home -俺と世界の絶望-』シーズン3などで、継続して視聴者に姿を見せてきた。
昨年5月に行われた第60回百想(ペクサン)芸術大賞では、『破墓/パミョ』で映画部門の新人賞を受賞し、「来年5月にまたお会いしましょう」と受賞スピーチで語ったことも話題となった。
このような誠実な姿勢は、軍生活でも発揮された。軍楽隊として各種行事で歌やダンスを披露し、軍服と短髪姿でもアイドルのようなビジュアルを保った。その映像を見たネットユーザーからは「本当に一生懸命生きてる」と感心の声が上がったほどだ。
恋人である女優イム・ジヨンとの関係も順調だ。『破墓/パミョ』公開時、休暇中にブランチデートを楽しむ姿がキャッチされ、2人は百想芸術大賞にも揃って出席。公の場でも互いへの愛情を示していた。
1年9カ月の軍生活を終えたイ・ドヒョンは、除隊翌日の5月14日、自身のSNSを通じて除隊の心境を伝えた。
「長いといえば長く、短いといえば短い。でも僕にとっては決して短くなかった1年9カ月、暦では3年という時間が過ぎました。長いと感じていた時間も、いざ終わってみるとあっという間で、少し名残惜しくもあります。でも、悔いなく全力で軍生活を過ごせたと思うので、すっきりしています」と語った。
続けて、「ファンの皆さんとしばらく話せなかった分、直接お話しできる場を準備しています。できるだけ多くの姿をお見せできるように一生懸命準備中です。いただいた愛に少しでもお返しできるような場になれば嬉しいです」とファンへの感謝を伝えた。
そして「これからの道には不安と期待が入り混じっていますが、もっと良い人になれるよう、良い作品と演技でお目にかかりたいと思います」と今後の意欲も語った。
なお、除隊式にイム・ジヨンの姿はなかった。理由は仕事によるもので、同日午前にはソウル・明洞(ミョンド)のロッテ百貨店本店で行われたファッションブランドのオープニングイベントに出席していた。ただし、除隊式には出席できなかったものの、2人の関係に問題はないとされている。
兵役を無事終え、俳優としてさらなる飛躍を誓うイ・ドヒョンは現在、人気脚本家“ホン姉妹”ことホン・ジョンウン&ホン・ミランの新作Netflixシリーズ『グランド・ギャラクシー』(仮題)の主演オファーを受け、検討中だ。
所属事務所によると、除隊直後にもかかわらずドラマ、映画の出演オファーが相次いでおり、広告やグラビアなど各方面からのラブコールも続いているという。
新たなステージに立ったイ・ドヒョンが、次にどんな表情を見せてくれるのか。その歩みに引き続き注目したい。
(記事提供=OSEN)
◇イ・ドヒョン プロフィール
1995年4月11日生まれ。本名はイム・ドンヒョン。高校生の時、塾に通うが勉強ではなく毎日映画を見る日々を送る。一番たくさん見た映画は『ひまわり』(原題)。これを見た塾の講師がイ・ドヒョンの母親に伝えたことで、父親には内緒で演技の塾に通い始める。ドラマ『刑務所のルールブック』で俳優チョン・ギョンホが演じるイ・ジュノの学生時代を演じて俳優デビューを果たす。代表作には、ドラマ『ホテルデルーナ』『Sweet Home -俺と世界の絶望-』『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』などがある。
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