HYBE所属アーティストを対象にディープフェイク動画を制作・流布した容疑者たちが、韓国警察に摘発された。
4月11日、京畿(キョンギ)北部警察庁(以下、京畿北部庁)によると、HYBE所属アーティストを対象にディープフェイクによる虚偽映像を制作・流布した容疑者計8人が逮捕された。
このうち、Telegramのチャットルームなどを開設して虚偽映像を制作・拡散した運営者6人は、身柄を拘束されたという。
今回の摘発は、HYBEと京畿北部庁がディープフェイク犯罪に対応するためホットラインを構築し、緊密に連携してきた成果だ。
HYBEと京畿北部庁は、今年2月25日にディープフェイク犯罪根絶のための業務協約(MOU)を締結。アーティストを狙ったディープフェイク犯罪が拡大するなか、被害防止と迅速な対応のために協力体制を整えていた。
HYBEは、所属アーティストの顔を合成した違法映像について警察に捜査を依頼し、容疑者の追跡と逮捕に向けて情報を提供した。デジタル犯罪に精通した京畿北部庁は、HYBEから提供された情報をもとに迅速に容疑者を追跡し、身元を特定して検挙に成功した。
ファンからの通報も、ディープフェイク犯罪容疑者の摘発に大きく貢献した。HYBEは2023年9月から「HYBEアーティスト権益侵害通報センター」を運営しており、アーティストの名誉を毀損する合成物の投稿について、ファンの通報を通じて、迅速に犯罪事実を把握することができたという。
HYBEは今後も捜査機関と継続的に連携し、アーティスト保護システムの高度化を進めていく計画だ。
京畿北部庁のキム・ホスン庁長は「被害を自ら告白しにくい芸能人の弱みを悪用したディープフェイク犯罪が猛威を振るっている。ディープフェイクは被害者の日常を崩壊させる深刻な犯罪であり、有名人を対象としたものも例外ではない。京畿北部庁は関係者を引き続き追跡・摘発していく方針だ」と述べた。
また、HYBEのイ・ジェサン代表は「アーティストの肖像権と名誉を侵害する犯罪に対しては、無寛容・無和解の原則で強硬に対応する。類似事例の根絶に向けて、今後も継続的な監視と法的措置を取っていく」と強調した。
(記事提供=OSEN)
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