2月に亡くなったキム・セロンさんの遺族が、キム・スヒョンの釈明を「虚偽の声明」と反論した。
本日(3月17日)14時、キム・セロンさんの遺族の法的代理人を務める法務法人BUYOUのプ・ジソク弁護士がソウル警察庁に出頭し、ユーチューバーA氏に対する告訴状を提出した。併せて、警察庁前で記者会見を開き、遺族の立場を明らかにしている。
プ弁護士は「キム・スヒョン側との関係について話したい。遺族はユーチューバーA氏をデマの拡散で告訴するため、まず交際の事実を認める必要があった。そのため、キム・スヒョン側が交際を認めることを望んでいた」と説明した。その上で「しかしながら、キム・スヒョン側の虚偽の声明が遺族をさらに苦しめており、今からでも心からの謝罪を求める」と主張した。
続けて、事務所が1回目の内容証明を送ったあと、キム・セロンさんがキム・スヒョンに「助けて」とメッセージを送ったが、キム・スヒョンはその返答として2回目の内容証明を送ったと述べた。2回目の内容証明の内容について、所属事務所の主張通り「背任罪にあたるため仕方がない」という点は言及されていたものの、実際には「期限を設けるので必ず債務を返済せよ」という圧力をかける内容だったという。さらに、キム・スヒョンや所属事務所の俳優たちと直接連絡を取らないよう指示し、SNSに写真を投稿した行為について法的措置を取ると警告していたと主張した。
また、2回目の内容証明が送られた後、キム・スヒョンからの連絡は途絶え、それまで連絡を取っていた事務所の同僚俳優とも音信不通になったと述べ、生前のキム・セロンさんがこのような内容証明を受け取った際の心理的苦痛は計り知れないと語った。そして、「今になって声明を発表し、遺族からの連絡を待っている理由が理解できない」と批判し、キム・スヒョン側への法的措置を検討していることを明らかにした。
一方、キム・セロンさんの遺族は、暴露系YouTubeチャンネル『カロセロ研究所』を通じて、キム・スヒョンがキム・セロンさんが15歳だった2015年から半年間交際していたと主張。しかし、キム・スヒョンの所属事務所ゴールドメダリストはこれに反論し、「キム・セロンさんとは、彼女が成人した後の2019年夏から2020年秋まで交際していた」と明言した。
さらに、「公の場で真偽を争うことは、故人の名誉を回復しようとされた母親や故人にとって適切ではないと考える」とし、「弊社の経営陣が直接お母様とお会いし、十分な説明を差し上げたい。いつでもゴールドメダリストのオフィスへご連絡ください」と遺族に伝えていた。
こうした状況の中、遺族側はゴールドメダリストに対し、キム・スヒョンがキム・セロンさんと未成年時から交際していたことを認め、公式に謝罪することを要求している。また、ゴールドメダリストが過去3年間、「交際していなかった」とメディア操作を行い、わずか3日前にも「交際した事実はない」と発言したことについても、公式な謝罪を求めている。
さらに、キム・セロンさんが所属事務所の創設メンバーとして貢献した事実を認め、その点についても謝罪を要求した。そして、キム・セロンさんに対し、7億ウォン(約7000万円)の債務に関する内容証明を送り、返済を要求した事実を認め、その件についても謝罪を求めている。
今回の一連の騒動で、キム・スヒョンの仕事には影響が出ている。モデルを務める広告の停止や、出演番組からのカットなどが相次いでいる。本人は疑惑を否定しているものの、12歳年下の未成年との交際疑惑に加え、相手がすでに亡くなっているという状況が、世間の印象をさらに悪化させている。
遺族側とキム・スヒョン側の主張が大きく食い違う中、今後の法的措置の行方にも注目が集まっている。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇っている。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■【声明全文】キム・スヒョン、故キム・セロンさんとの交際認めるも「成人後」
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