人気俳優キム・スヒョンが亡くなったキム・セロンさんと交わしていたとされるメッセージや写真が追加公開され、波紋を呼んでいる。間もなく主演ドラマの配信が控えているキム・スヒョンの対応に注目が集まる。
韓国の暴露系YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」は3月11日、キム・スヒョンとキム・セロンにまつわる暴露動画を投稿。キム・セロンさんが未成年だった時に2人が交際していたという情報や親密なツーショット写真、そしてキム・セロンが送ったとみられるメッセージを公開した。
このメッセージには、「オッパ、私セロンだよ。内容証明を受け取った。訴訟を起こすって…。時間を十分にくれるって言ってくれたから、一生懸命復帰の準備をして、少しずつでも作品で返していくつもり。返さないって言っているわけじゃない。ただ、今すぐ7億ウォン(約7100万円)を払えって言われても、本当に無理なの。払わないんじゃなくて、払えないの。どうしても訴訟を起こさなきゃいけないの?お願いだから、もう少し時間をちょうだい」と書かれていた。
キム・セロンさんの遺族によると、彼女が2022年に飲酒運転事故を起こした当時、すでにキム・スヒョンとは破局していたという。しかし、キム・スヒョンと彼女が所属していた芸能事務所ゴールドメダリストが、約7億ウォンの損害賠償を肩代わりすると申し出たという。その後、キム・セロンさんとゴールドメダリストの専属契約は終了。だが2024年、ゴールドメダリストが突然キム・セロンさんに7億ウォンの返済を求める内容証明を送ったと主張している。
キム・セロンさんが前述のメッセージを送ったのは2024年3月19日で、内容証明送付後だと見られる。その5日後、彼女はインスタグラムにキム・スヒョンとのツーショット写真を投稿していた。そして今年2月16日、キム・セロンさんはこの世を去った。奇しくもその日はキム・スヒョンの誕生日でもある。
キム・セロン遺族の主張やカロセロ研究所の暴露に対して、ゴールドメダリストは「明白な虚偽事実であり、最も強力な法的対応を検討する」と声明を発表し、事実無根であることを強調した。
キム・スヒョンは来る4月、Disney+オリジナルシリーズ『ノックオフ』(原題)の公開を控えている。同作はIMF危機によって人生が一変した男性が、普通の会社員から世界的な為替市場の帝王へと成り上がる物語で、キム・スヒョンが主演を務める。
韓国では、ドラマや映画が公開されるタイミングに合わせて主演俳優が出席する制作発表会が開催されるのが一般的だ。『ノックオフ』も4月に公開される予定のため、同時期に制作発表会が開かれる可能性が高い。
その際、キム・スヒョンが制作発表会に出席し、今回の騒動について自ら言及するのか。それとも事務所がそれまでに適切な対応を取り、明確な立場を示すのかに関心が集まっている。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇っている。俳優になったきっかけは、内向的な性格を心配した母親が演劇を勧めたこと。
◇キム・セロンさん プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。
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