NewJeans(NJZ)・ハニのビザ問題を巡って、国会議員が介入した疑惑が浮上し、波紋を広げている。
ハニはオーストラリア国籍を持つベトナム系で、韓国で活動するためにはE-6ビザの延長が必要となっていた。しかし、所属事務所ADORとの契約問題の影響で、2月初めに既存ビザが失効。このままでは韓国での活動が困難になる状況だったが、12日夜、NewJeansメンバーの親たちが運営するInstagramアカウントで新ビザが発給されたことが発表された。
ただ、この問題に関して、国会議員の朴智元(パク・ジウォン)が直接関与し、国会で法務部に対応を求めたことが指摘され、議論を呼んでいる。朴議員は12日、自身のブログを通じて「NewJeansのハニのビザが発給され、活動を継続できるようになった」と報告するとともに、法務部の迅速な対応に感謝を述べた。さらに、国会の法制司法委員会でも、「アイドルが安心して活動できるように適切な措置を取ってほしい」と法務部に求めていた。
しかし、ネット上では「国会議員が特定の芸能人のビザ問題に介入するのは適切なのか」という批判が相次ぐ事態に。特に、NewJeansがもともと所属していたADORとの紛争は、業界全体に影響を与える法的な争いにまで発展していることから、一方の立場に肩入れするような行動が、公平性を損なうのではないかという指摘もある。
また、韓国国内のファンや一部の政治関係者からは、「一方的な契約解除が問題になっている事案に、議員が積極的に関与するのは問題ではないか」といった意見も。韓国のエンタメ業界では近年、現事務所との契約満了前の芸能人への接触、いわゆるタンパリング問題が議論されている。デビュー直後に米ビルボードチャートで異例の成績を収め、“奇跡”と称されたガールズグループFIFTY FIFTYが好例だ。
今回のケースが前例となれば、今後も外国籍のK-POPアイドルがビザ問題を巡り、政治的な支援を求めるケースが増える可能性があるだろう。ADORとの紛争も含め、前例のない緊迫した現状を大衆は注視している。
◇ハニ プロフィール
2004年10月6日生まれ。本名ハニ・ファム。両親はベトナム人で、幼少期をオーストラリアで過ごしたため二重国籍を持つ。それでいて韓国語と英語も堪能。2022年7月にNewJeansとしてデビューする以前は、メンバーのミンジと共にBTSの楽曲『Permission to Dance』のミュージックビデオに出演。現在はGUCCIとARMANIのグローバルアンバサダーを務めている。
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