日本滞在中にこの世を去った台湾の女優バービィー・スー(徐熙媛)さん。6億元(約130億円)にも上る遺産の行方に注目が集まっている。
【写真】バービィー・スーさんが離婚で手に入れた“天文学的”な慰謝料とは?
ドラマ『花より男子』の台湾版『流星花園』で、ヒロインの牧野つくし役を演じたことで知られるバービィー・スーさんは、2月2日午前に東京の病院で息を引き取った。享年48歳。
1月29日に家族とともに日本旅行へ出発したが、旅行初日から風邪や喘息の症状を訴え、3日目に容体が悪化。救急搬送されたが、そのままこの世を去ることとなった。
遺族は日本で火葬などの一部葬儀を行い、その後遺骨を台湾へ持ち帰る予定だという。ともに日本に滞在していたバービィー・スーさんの妹シュー・シーディー(徐熙娣)ら家族は先に台湾へと帰国した。
そんななか、2月4日(日本時間)、台湾のケーブルテレビ『ETTV(東森電視)』などは故人の遺産に着目。バービィー・スーさんは台湾国内に国立美術館の敷地や高級ペントハウスなど、複数の不動産を所有しており、元夫で大富豪2世のワン・シャオフェイ(汪小菲)との離婚時に分与された資産を加えると、総資産は6億元以上に達するという。
この遺産はどうなるのか。現在の夫である韓国人歌手ク・ジュンヨプが法的に相続できる可能性もあるが、婚姻期間が短いことや台湾で婚姻届を提出していないことが影響し、スムーズにいかないと思われる。
法律上、バービィー・スーさんが遺産に関しての“メッセージ”を残していれば、その内容に従って分配される。しかし、もしもメッセージがなかった場合、台湾の法律に基づき、遺産は「夫」と「子どもたち」に1/3ずつ分配される可能性がある。
しかし、ク・ジュンヨプはバービィー・スーさんの子どもたちの実の父ではなく、さらに台湾で正式に婚姻届を提出していなかったため、相続権が認められない可能性が高い。その場合、遺産と親権の両方が元夫の手に渡るかもしれないと、中国メディアは分析している。
法律の専門家によると、ク・ジュンヨプは子どもたちを正式に養子として迎えていなかったため、現時点で法的な親権はない。バービィー・スーさんの母親が子どもたちを引き取る可能性はあるが、それには実父であるワン・シャオフェイの同意が必要になる。
また、一部の専門家は「バービィー・スーさんが生前、元夫のワン・シャオフェイと法的に争っていたため、ク・ジュンヨプがその訴訟を引き継ぐ形で遺産問題に関与する可能性もある」と指摘している。
台湾芸能界のレジェンドとして愛され続けたバービィー・スーさん。その遺産と親権を巡る問題が、今後、どのような展開を迎えるのか注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
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