所属事務所ADORに専属契約解除を宣言したK-POPガールズグループNewJeansに対し、韓国マネジメント連合(以下、連合)が遺憾を表している。
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連合は12月3日、「最近、ADORとNewJeansの間の紛争が激化し、韓国の大衆文化芸術産業にさまざまな悪影響を及ぼしている」とし、以下のように話を切り出した。
「今回の事案について、本連合はNewJeansというグループとこれによる専属契約の問題点、そしてこれに対する大衆の観点と産業従事者たちが感じる虚脱感について吐露し、これに対する大衆文化芸術産業の従事者たちの立場から、韓国大衆文化芸術産業が再び飛躍することを願う」
NewJeansメンバーのミンジ、ハニ、ダニエル、ヘリン、ヘインは去る11月28日、専属契約解除に関する緊急記者会見を実施。専属契約効力停止仮処分申請を出すという大方の予想を覆し、「ADORが契約事項に違反した」として契約解除を宣言した。
帰責事由がADORにあるため、NewJeansが違約金を払う必要はないというのが彼女たちの主張だ。
これに対し連合は、「我々大衆文化芸術産業は、相互間の信頼を基に当該のアーティストと所属事務所の間で結んだ専属契約を互いに尊重している。このような根幹には、過去数十年間で積み上げてきたアーティストと芸能事務所間の配慮と信頼が溶け込んでおり、これは単純にどのような問題が発生したとしても、それが契約解除の完成条件になるわけではないということを意味する」とし、「しかし、すべての手続きを無視した現在のNewJeans側の立場は、最初から契約維持のために必要な相互間の努力をまったく念頭に置かないなど、そのような意思がなかったとしか解釈ができない」と指摘した。
それとともに、「我々の法律は基本的になされた契約に対する保護を原則とし、契約の解除段階に至った場合、それに対する責任を問うことで紛争を扱っている」とし、「これは、契約の完全な解除に至るまでは当該の契約を保護することに意義があるということなので、現在のNewJeans側の契約解除の主張は無茶だと言える」と強調した。
また、NewJeansの契約解除宣言が呼び起こす波紋に対する懸念も示した。
連合は「今回のような紛争が発生した際、このように宣言だけで専属契約が解除されうるという主張は、短期契約ではなく数年の長期契約、さらには練習生時代から投資を進める韓国の大衆文化芸術産業に致命的な結果をもたらす」とし、「誰もが宣言だけで契約の解除がなされるのであれば、どのようにすれば専属契約の効力を担保できて、このような不確実な契約を基に誰が投資できるのか」と問い返した。
最後に、連合は「大衆歌手に対する我々の産業は、過去から今まで“先投資・後回収”の原則の下で行われてきた」とし、「だが、現行の法律はこのような会社の立場を考慮した措置がまったくない状況だ。このような次元から見て、現在のNewJeansのようなアプローチは、韓国の大衆文化芸術産業の根幹を揺るがす非常に悪質な方法だ」と指摘した。
それとともに、「NewJeansが既存の立場を撤回し、会社との対話に応じることを願い、当該の紛争が上手く終えられることを心から願う」とし、「最悪の状況に流れないことを切実に祈る」と付け加えた。
なお、NewJeansの契約解約宣言に対し、ADORは内容証明の返信を通じて「法律的にだけ見ると、ADORが専属契約解除に遭うほどの違反をしたのか、専属契約解除を前提とした是正要求に該当するのかが疑問」とし、「専属契約は2029年7月31日まで有効だ」と反論している。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
■NewJeansの“ADOR脱出”はすべてミン氏の主導?スクープ報道の内容
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