男性デュオ「DEUX（デュース）」のメンバー、キム・ソンジェさんが突然この世を去ってから、本日（2024年11月20日）で29年の時が過ぎた。
キム・ソンジェさんは1995年11月20日、あるホテルで亡くなった状態で発見された。享年23歳。人気スターの突然の死は、ファンのみならず世間にも大きな衝撃を与えた。
1972年生まれのキム・ソンジェさんは、1993年にイ・ヒョンドとともにDEUXでデビューし、多数のヒット曲で広く愛された。当時、卓越したダンススキル、ファッションセンス、時代を先取りした音楽で人気を集め、世代の象徴にもなった。
その後、キム・ソンジェさんは1995年11月19日にソロデビュー。生放送の音楽番組に出演した翌日にこの世を去った。
死因はゾレチルという動物用の麻酔剤で、体に注射針の跡28カ所も発見された。だが、経緯を巡っては様々な疑惑が提起されたが、29年が過ぎた今も正確な死因は謎として残っている。
当時、被疑者とされたガールフレンドのA氏は一審で有罪を言い渡されたが、二審で無罪判決となり、最高裁で無罪確定判決を受けた。
キム・ソンジェさんの死に対する疑惑はその後も止まらず、2019年には時事調査番組『それが知りたい』（原題、SBS）が彼の死の謎を取り扱うと予告し、話題を集めた。しかし、A氏が放送禁止仮処分を申請し、裁判所が受け入れたため放送されず。当時、番組は放送するために青瓦台（チョンワデ、大統領官邸）国民請願まで登場するほど大きな関心を集めた。
番組製作陣は追加で取材した内容を加え、一新して再度放送を試みたが、A氏の2度目の放送禁止仮処分申請が受け入れられたことで日の目を見ることはなかった。
だが、2022年にはメタバース音楽ショー『アバドリーム』（原題、TV朝鮮）でバーチャルアバターとして公開されたこともある。キム・ソンジェさんの母親であるユク・ミヨン女史は、「あまりにも驚くべき世界に生きている。これが夢なのか現実なのかよく分からない。とても感動的」と切なさを吐露し、弟のキム・ソンウク氏も「胸いっぱいの舞台だった」と語っていた。
アバターとして復活したキム・ソンジェさんは「皆がすごい潜在能力を持っている。特に、子供たちは本当に途方もない力を持っている。僕はそんな子供たちの夢を応援してあげたい。子供たちが夢を叶えていくことは大変なことではなく、当然のことになるよう熱心に応援するのが僕の新しい夢」というメッセージを伝えていた。
（記事提供＝OSEN）
■【画像】整形失敗で“うつ病”に…突然この世を去った韓国女優
前へ
次へ
