ドラマ『太陽を抱く月』などで知られる俳優ソン・ジェリムさんの悲報が伝えられたなか、生前に受験生を試験会場までバイクで送迎したエピソードが再注目されている。
【写真】生前のソン・ジェリムさん…優しく、誠実だった俳優人生
ソン・ジェリムさんは11月12日にこの世を去った。39歳だった。
2012年にはドラマ『太陽を抱く月』で若き王イ・フォン(演者キム・スヒョン)を守る寡黙な護衛役キム・ジェウン役を演じ、日本でも人気を博したソン・ジェリムさん。
突然の悲報に芸能界はもちろん、ファンからも哀悼の声が寄せられるなか、韓国のネット上ではソン・ジェリムさんが生前、受験生を試験会場までバイクで送迎したエピソードが話題を集めている。
ソン・ジェリムさんは2018年11月、自身のインスタグラムを通じて「受験生輸送バイクの支援後、家に帰る途中です。大学修学能力試験の日の今日、すべての受験生にファイティンを送ります」とエールを送った。
大学修学能力試験とは、日本の大学入学共通テストに相当する韓国の大学入試で、通称「修能(スヌン)」とも呼ばれている。
当時の写真には、正体が気付かれないようにマスクで顔を隠し、自身のバイクにまたがるソン・ジェリムさんが写っている。
キャプションには、「すぐに成人になりますね。試験用紙よりも多くの質問と答えがありますが、誤答もない社会に出たことを祝福します」と綴られ、「#あなたが正解ですから」「#普通のライダー」というハッシュタグも添えられていた。
韓国では明日(11月14日)、2025年度の大学修学能力試験が行われる。だからこそ、生前のソン・ジェリムさんの美談が再注目されているわけだ。
ネットユーザーたちは、もう目にすることのできないソン・ジェリムさんの過去の姿を懐かしみ、追悼の意を表していた。
ソン・ジェリムさんは今年も、日本ではKNTVで放送されているTVINGオリジナルの時代劇ドラマ『于氏王后(ウシワンフ)』(原題)、同じくKNTVで放送予定のドラマ『マイ・ミリタリー・バレンタイン』(原題)に出演するなど、俳優活動を繰り広げていた。
そのほか、昨年12月から今年2月にかけて演劇『ワイフ』(原題)、今年7~10月にかけてミュージカル『ベルサイユのばら』にも出演していただけに、突然の別れに韓国芸能界は悲しみに暮れている。
(記事提供=OSEN)
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■【写真】ソン・ジェリムさん、突然の悲報に韓国芸能界から哀悼の声
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