BTSメンバーの入隊、活動中断を事前に把握した上でHYBE株を売却した関係会社社員の裁判が始まった。
10月22日、ソウル南部地裁・刑事合議13部では、資本市場法違反の疑いが持たれているBIGHIT MUSIC元社員のイ氏(女、32)、BELIFT LAB元社員のキム氏(男、40)、SOURCE MUSIC現役社員のキム氏(男、36)の初公判が開かれた。
彼らはHYBEに在籍していた2022年5~6月、BTSメンバーJINの入隊によりグループの活動が中断されるという重要な未公開情報を事前に入手し、保有していた会社の株を売却した疑いで裁判にかけられた。
BTSは2022年6月14日夜、公式YouTubeチャンネルでグループ活動の中断を宣言。韓国最大手の芸能事務所であるHYBEにとって、BTSは最大の収益源と言っても過言ではない。突然の発表により、翌日にはHYBE株価は25%も暴落、時価総額は約2兆ウォン(約2000億円)も蒸発したとされた。
そんな重要な映像の発表前日、上記3人は保有していた株を全て売ったという。その結果、イ氏は約3300万ウォン(360万円)、BELIFT LAB元社員キム氏は約4500万ウォン(約490万円)、SOURCE MUSICのキム氏は約1億5300万ウォン(約1670万円)の損失を防いだとされている。
3人はBTSのマネージャーなどの業務を8~10年にわたって担当し、入隊などの情報が容易に手に入る立場にあったことが判明。裁判で3人の弁護人たちは、「入隊が未公開重要情報なのかは疑問」「未公開重要情報がどのようなものなのか特定できず、曖昧だ」「完全体による活動の中断は全く知らなかった」などと疑惑を否定している
一方、検察はJINの入隊が投資の判断に重大な影響を及ぼしかねない“未公開重要情報”と判断し、「(JINの入隊)が投資の判断に重大な影響を及ぼしかねない未公開情報なのかについては、控訴状に十分具体的に記載したと見る」と反論した。
次回裁判は11月26日の予定。
なおBTSは今年6月に最年長のJINが、10月17日にJ-HOPEが除隊。全員が兵役を終えるのは来年6月の予定だ。
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