不祥事は一度だけではなかったようだ。タレントとしても活動し、ガールズグループEXIDのメンバー、ハニとの結婚を発表していた精神健康医のヤン・ジェウン。
今年5月、彼が運営する病院に、ダイエット薬中毒治療のために入院していた30代女性が死亡する事故が発生した。本件が明るみになったのは、死亡から2カ月後の7月だ。
その後、遺族は医療スタッフを遺棄致死罪で刑事告訴し、国家人権委員会に陳情を提出。警察は代表院長と職員を医療法違反で立件し、捜査を進めている。
今回、このほかにも不祥事があったと報じられた。約10年間、専門人材を置き、利害関係が密接な政府機関などへの、いわゆる“ロビー活動”を継続して行ってきたという。
10月17日、韓国メディア『ハンギョレ』はヤン・ジェウンが運営するWジン病院の元職員A氏のインタビューを報道し、今回の死亡事故以前も患者の管理が不十分で、事故が発生したことがあると明らかにした。
報道によると、A氏はWジン病院について、「とりあえず患者をあまり見ない。今年5月の死亡事件の時もそうだったのではないだろうか。患者が隔離室でお腹を抱えて大便を垂れ流してドアをノックしても、上級病院に転院するなどの措置を取らず、ずっと薬を飲ませて縛るだけで医師は来なかったと聞いている。患者を放置したのだ。以前も大きな事故があった」と述べている。
A氏は、2017年頃に2階に入院していた患者がカッターナイフで首を切る事故が発生したと明かした。「入院または復帰する時、所持品検査は通常保護士が行うが、その日の2階には保護士がいなかった。特定の時間帯の医療スタッフ不足により、空白が生じたために発生した事件」とし、「消防救急隊が来るまで止血などの応急処置は院務課の職員が行った」と述べた。
この報道に関してヤン・ジェウンは「事実無根」と否定したが、具体的な発生年度を告げると事件を認め、「当時、当該病棟は開放されており、患者が自由に行き来することが可能だった。禁止物を持って入ることも可能で、職員が検査するのにも限界があった」と釈明した。
しかしA氏は、「当時、病院は事故が起きた2階を開放病棟と申告していたが、実際には外に出られない閉鎖病棟」と主張している。
また、Wジン病院が約10年間、密接な利害関係にある政府機関などへのロビー活動も持続的に行ってきたと告白している。ヤン・ジェウンは最初これも否認したが、その後、「A氏は開院から最近まで本院で勤務された方で、30年間精神病院に所属し、現在の年俸は1億4000万ウォン(約1500万円)程度になる」と説明した。
続いて、「自害・他害の危険がある患者の方々が入院する精神病院の特性上、保健福祉部、保健所、警察側とも疎通しなければならないことが多く、貸館作業を担当するのではなく、一般的な病院行政の責任者の役割をしている」と説明した。
なおヤン・ジェウンは9月に恋人のハニとの結婚式を挙げる予定だったが、無期限延期した。恋人の病院内で起きたことに対して、フィアンセであるハニにも批判が相次いでいる状況だ。
(記事提供=OSEN)
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