「悔しい気持ちはあるけど、与えられたチャンスと、任された役に対する責任感をしっかり持って最善を尽くすことが大切だ。そうすれば、いつかは見ている人たちに伝わるのではないかと思う。アイドル出身の俳優がよい手本を示す事例も多い。
実は、いまでも現場で“アイドル出身”という言葉に萎縮することがあって、口惜しいことも多かった。それでも、演技に対して誠実な気持ちで向き合って、いつかは好感を持って見てほしい」
さらに「Apinkのメンバーという肩書きは絶対に外したくない」と、付け加えた。
ナウンにとって演技の魅力はどんなものなのか聞いてみた。
「練習生時代には、私には演技なんてとてもできないと怯えていた。そんなときに偶然演技のレッスンを受けたのだけど、意外にも面白かった。デビュー後に演技の仕事を提案されて、作品に出演できるようになってからは、さらに関心を持つようになった。アイドル活動と並行していたからあまり集中的にはできなかったけど、時間さえあればさまざまな作品に触れながら、女優を夢見るようになった。最近は演技が楽しい。
本番前は緊張するほうだ。だけどやりがいも感じるし、達成感もある。自分が違う人物になること自体が面白い。辛いこともあったけど、演技を通じてほかの人にはできないことをするのが気持ちよかった」
「挑戦したいジャンルが多い」と話したナウンは、「Apinkのナウンが持つ明るくて華やかなイメージばかりではなくて、できるだけさまざまな役に挑戦してみたい」と演技に対する意気込みも見せた。