「金メダル5個、総合順位15位以内と予想する。しかし場合によっては20位以下に落ちる恐れもある」
【注目】「パリ五輪は“沈みゆく韓国”の象徴」日本ジャーナリストに怒り
大韓体育会のイ・ギフン会長は今年4月、パリ五輪開幕100日前に行われた国家代表激励イベントでこのように述べた。一言で韓国のパリ五輪の目標は「金メダル5個」だった。
韓国のエリートスポーツは限界に達したという評価が主流だ。人口減少に伴うスポーツ人口の減少や学業の両立など様々な問題によって、職業選手の実力が過去に及ばなくなっている。オリンピックの舞台で好成績を期待することが現実的に難しい。「パリ五輪は“沈みゆく韓国”の象徴」などと書いた日本ジャーナリストもいた。
3年前の東京五輪で韓国は金メダル6個、銀メダル4個、銅メダル10個の計20個のメダルを獲得した。今回のパリ五輪でのメダル期待値は、それよりも低かった。3年間で韓国スポーツ界に進展がなかったからだ。目標自体が著しく低い背景にはそれがあった。
そんな懸念のなかで開幕したパリ五輪で、韓国は目標を早期に達成した。
開幕7日目の8月1日現在、金メダル6個、銀メダル3個、銅メダル3個を記録し、計20個のメダルを獲得した。中国、フランス、日本、オーストラリア、イギリスに続く6位に位置している。
金メダルの数は、すでに東京五輪と並んでいる。まだアーチェリーの混合戦、個人戦が残っており、バドミントン、卓球、テコンドーなどでもメダルの可能性があるため、メダルの数は前回よりも増えることが確実といっても過言ではない。予想に反して、総合順位一桁も可能に見える。
歴史的なオリンピック累計メダル数も300個に達した。大会前まで韓国は金メダル96個、銀メダル91個、銅メダル100個の計287個のメダルを保有していた。8月1日のフェンシング男子サーブル団体で金メダルを獲得し、300個目のメダルの主人公が誕生した。先に射撃のパン・ヒョジンが通算100個目の金メダルを獲得した後の快挙だった。
大韓体育会と各機関の努力が光っている。大韓体育会は大会のために前哨基地を設置し、選手たちの適応とトレーニングを支援した。大韓アーチェリー協会、大韓射撃連盟、大韓フェンシング協会などはオリンピックを前に、多様で体系的な方法で大会を準備することに積極的に支援した組織だ。選手たちの努力と各組織の支援が重なり、パリを祝祭の現場にした。
開幕前までは、大会を準備していた記者の間でも常に記事の心配がつきまとった。メダルが出なければ記事のネタが不足するため、頭を悩まさなければならなかった。
しかし、いざ蓋を開けてみると、記事のネタが多すぎて問題になる状況に陥ってしまった。アンヴァリッド(アーチェリー)、グラン・パレ(フェンシング)、パリ南アリーナ(卓球)など、様々な場所でメダルを獲得している。パリではないが、遠いシャトールでも連日朗報が届いた。
パリ五輪を通じて韓国スポーツの底力を改めて感じることができる。様々な悪条件のなかでも韓国スポーツは国際競争力を維持し、オリンピックという大舞台で存在感を示している。良い意味で、韓国の最終成績が気になるところだ。
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