簡単ではないが、諦めはしない。
女子ハンドボールは、現在開催中のパリ五輪で韓国勢唯一の団体球技種目だ。サッカー、バレーボール、バスケットボールなど、人気種目が軒並み出場権を逃したなか、女子ハンドボールだけがパリで奮闘中だ。
7月25日にはグループリーグの初戦でドイツ相手に23-22の逆転勝ちを収め、ベスト8入りへの希望を膨らませた。
続く28日のスロベニア戦で勝利すれば、2連勝で6チーム中4チームに与えられるベスト8へのチケットを手にする雰囲気だった。そのため、試合が行われるアリーナ・パリ・スッドは希望に満ちていた。
前半終了時点までの雰囲気は良かった。韓国はリュ・ウンヒ、カン・ギョンミン、ウ・ビンナら中心選手の活躍もあり、12-14の2点ビハインドで前半を終えた。
しかし、期待とは裏腹に、後半開始と同時に韓国は崩壊。後半開始後の10分間で、なんと8ゴールを許し、点差はあっという間に12-21まで広がった。その後、追い上げも虚しく、23-30で完敗している。
衝撃の敗北を喫した韓国だが、相手のスロベニアは決して勝てない相手ではなかった。この語の第3~5戦では、ノルウェー、スウェーデン、デンマークと戦わなければならない。ノルウェーは東京五輪で銅メダル、スウェーデンは昨年の世界選手権大会で4位だった。また、デンマークは2年前の欧州選手権で2位、世界選手権大会でも3位だった強豪国だ。今後の3試合は容易ではない。
確かに厳しい状況だが、韓国女子代表を率いるスウェーデン出身のヘンリク・シグネル監督は、最後までベスト8進出のために戦うという意志を示した。自身も北欧出身であるだけに、緻密な分析と準備で奇跡を起こすという。
スロベニア戦後、共同取材エリアで取材陣に会ったシグネル監督は、「前回のドイツ戦のように戦えれば、今日も勝利できたのに残念だ」としながらも、「残りの3試合は強いチームを相手にしなければならないが、諦めずにしっかり準備する」と述べた。
そして主将のシン・ウンジュも、「たくさん期待されたが、良い結果ではなくて申し訳ない。先輩として(チームを)うまく引っ張っていけず心が重い」として、「最初から容易ではない挑戦だったとしても、私たちはずっと頑張ってきただけに、再調整して次の試合に挑戦する」と話した。
窮地に追い込まれた韓国女子代表チームは7月30日、ノルウェーとの第3戦に臨む。
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