パリ五輪開幕を控え、「韓国広報専門家」を自称する韓国の男性教授が国際オリンピック委員会(IOC)に“旭日旗”の制止を要請する抗議メールを送ったことがわかった。
誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は7月25日、SNSなどを通じて「IOCに日本の旭日旗応援の制止を要請する抗議メールを送った」と明らかにした。
ソ教授によると、IOCにメールを通じて「旭日旗は日本人の豊漁、出産などの意味でも使われたが、過去に日本がアジア各国を侵略する際に前面に掲げた旗であり、軍国主義及び帝国主義を象徴する」と伝えたという。
また、「旭日旗の再使用は、過去に日本が犯した侵略戦争の歴史を否定する格好であり、アジア人には戦争の恐怖を再び想起させる行為だ」と説明したことも強調した。
そのうえで、「今回のパリ五輪で、戦争犯罪に使われた旭日旗応援が再び登場するならば、IOCは必ず制止しなければならない」とし、「五輪精神を再確認しなければならない」と訴えた。
前回の2021年東京五輪では、自転車男子個人ロードレースの競技中に旭日旗を振って応援する光景が見られ、物議を醸したことがある。ソ教授は当時も、「IOCは平和の象徴である五輪で、戦争犯罪に使われた旭日旗での応援を阻止できなかったことについて、直ちに謝罪すべきだ」と強く抗議した。
そんなソ教授は今回、「旭日旗の歴史を正しく認識したFIFA(国際サッカー連盟)は2022年カタールW杯当時、日本のファンが行った旭日旗応援を直ちに制止したことを事例として挙げた」とも伝えた。
そして、「現在、フランス全域を回りながら行われている世界で最も権威のある自転車ロードレース大会ツール・ド・フランスでも旭日旗応援が登場するなど、国際スポーツ大会で堂々と使われている」と懸念を示した。
ソ教授は最後、「いずれにせよ、“全世界旭日旗退治キャンペーン”を通じて、これまで国際機関及びグローバル企業で使用された旭日旗の模様を着実に変えてきたように、今回のパリ五輪でも最善を尽くしてみる」とし、「旭日旗を見かけたらすぐに情報提供してください」と呼び掛けていた。
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