侍ジャパンと対照的…韓国代表が瓦解も、無力な韓国野球委員会(KBO)首脳部

2018年11月16日 スポーツ一般 #野球

不適切な対応が繰り返されている。いくら初めてのことだとしても、常識的に理解できないことだらけだ。チョン・ウンチャン総裁、チャン・ユンホ事務総長体制の韓国野球委員会(KBO)があてどなくさまよっている。

2つの事件に対して、最悪のミスを犯した。前代表が拘束されて一時はメインスポンサーからの支援が中断されたネクセン・ヒーローズを放置し、初の韓国代表専任監督となったソン・ドンヨル監督が辞任した。

言葉通り、傍観だった。

ヒーローズ球団に対して特別な支援や制裁をせず、ただ眺めるだけで、ヒーローズ球団が新たなスポンサーシップを締結すると、KBOは「当惑している」との立場を表明した。ソン監督が国家代表監督として国政監査に呼び出される屈辱を受けたにもかかわらず、声明ひとつ出さずに、チョン総裁は専任監督制とソン監督の活動を否定した。過程を認識できないまま、レベルの低い質問を連発した国会議員と同レベルの答弁だけを繰り返した。ソン監督は結局、国政監査を受けた屈辱とチョン総裁の答弁に失望したという立場を表明し、去る11月14日に自ら辞任した。

(関連記事:野球韓国代表のソン・ドンヨル監督辞任…誰が韓国球界の「国宝」を追いやったのか

ヒーローズ球団の問題はKBOリーグの存続に、ソン監督の国政監査は韓国野球の地位とプライドに関わる重大な事件であった。

もしKBOが、イ・ジャンソク前代表の横領・詐欺罪とメインスポンサー事件を真摯に対処する意思があったのなら、シーズン中に明確な方向性を示さなければならなかった。しかしKBOがしたことは、イ前代表の職務停止処分のみ。イ前代表が拘束され、スポンサードが中断されたときも、KBOは「注意深く見守っている。今後どのような状況が展開されるか注視しながら、適切な決定を下す」という回答だけを繰り返した。

KBOチョン・ウンチャン総裁

ヒーローズ球団とキウム証券のスポンサーシップ締結に難色を示したチャン事務総長は、「職務を停止させたイ前代表が未だに影響力を行使する状態が捕捉されたら、どのようにするか」という質問に、「私たちは起こったことだけ見る。まだ起こってもいないことを眺める必要があるのか。すでに起こったことだけ見てみよう」と答えた。

年間観客数が800万人を超え、視聴者の数が数千万に達するリーグの首脳部が慧眼なくリーグを運営しているわけだ。このままではKBOは2007年冬にイ前代表をメンバーに引き入れたミスを、そのまま繰り返すしかない。未だにイ前代表の手のひらで踊らされているのがKBOだ。

日本とは対照的に瓦解する韓国

チャン事務総長は11月14日にソン監督が辞任すると、「まだ何の対策もない」と当惑の表情を隠せなかった。

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