かつて京都サンガF.C.、ジュビロ磐田、ヴィッセル神戸に在籍した韓国代表MFチョン・ウヨン(34、アル・ハリージュ)が、韓国Kリーグ1(1部)2連覇中の王者・蔚山(ウルサン)HD FCに加入することが決定的となった。
6月28日、Kリーグの移籍市場に詳しい複数関係者によると、蔚山はアル・ハリージュとチョン・ウヨンの移籍に関して合意したという。
チョン・ウヨン本人とも年俸など細部の交渉を終えており、7月1日にメディカルチェックを行う予定だ。大きな異変がない限り、2024年シーズン後半戦に蔚山の選手としてキャリア初のKリーグ・デビューを果たす。
チョン・ウヨンは1989年12月14日生まれの34歳。慶熙(キョンヒ)大学を中退して2011年に京都でプロデビューした後、磐田へのレンタル移籍を経て2014年に神戸に完全移籍。
翌2015年に神戸の外国籍選手として初めてキャプテンを務めると、2016~2017年は中国の重慶力帆でプレーし、2018年に神戸に復帰した。日本での通算成績はJ1通算90試合5得点、J2通算64試合2得点。
その後は2018年6月にカタールのアル・サッドに移籍し、2023年7月からはサウジアラビアのアル・ハリージュでプレーしていた。
代表では、2012年ロンドン五輪にU-23韓国代表の一員で出場し、銅メダル獲得で兵役特例の恩恵を得た。
また、A代表では2015年6月にデビューを果たすと、同年の東アジアカップ、2017年E-1選手権、2018年ロシアW杯、2019年アジアカップ、2022年カタールW杯といった国際大会に出場。
ユルゲン・クリンスマン前監督体制では招集機会がほとんどなかったが、キム・ドフン暫定監督体制で戦った今年6月の北中米W杯アジア2次予選で1年3カ月ぶりに代表復帰していた。
そんなチョン・ウヨンは、昨年夏にアル・サッドとの契約が終了した際から母国Kリーグでプレーすることを考慮していたという。
当時は結局、アル・ハリージュが良い条件を提示したことで中東生活を継続したが、その時点から蔚山と繋がりが生まれた。ちなみに、チョン・ウヨンは蔚山広域市出身であり、地元で中学・高校と通った。
何より、蔚山を率いるホン・ミョンボ監督とは2012年ロンドン五輪で“師弟の縁”を結んだ間柄だ。
そして今回、チョン・ウヨンは中東時代と比較して大幅な年俸削減がありながらも、蔚山のオファーを受け入れた。
いよいよ30代後半に突入する年齢で、全盛期のパフォーマンスから遠ざかる前に、韓国国内のサッカーファンの前でプレーしたいという意志もあった。
実際、チョン・ウヨンは6月11日に中国代表とのW杯予選を戦った直後、地元・蔚山で休息を取りながら、クラブと意見を交わしたという。
その間にはKリーグ1の他クラブもオファーを提示したというが、チョン・ウヨンは故郷のクラブに加入することを選んだ。
蔚山はチョン・ウヨンの獲得によって、最大の課題とされていた守備の不安を消すことになった。
現在、チームではDFキム・ヨングォン(34)やDFファン・ソッコ(35)らベテランCB陣が負傷しているほか、中盤も昨夏のMFパク・ヨンウ(30、アル・アイン)退団以降、明確な代替選手を確保できずにいる。
MFウォン・ドゥジェ(26)が夏に兵役を終え、金泉尚武(キムチョン・サンム)を除隊してチームに復帰するものの、チョン・ウヨンは豊富な経験を活かし、ピッチ上でリーダーの役割をこなせる選手だ。
チョン・ウヨンは代表で主に守備的MFとしてプレーするが、所属チームではセンターバックで起用されることもある。
3バックと4バックの両方を柔軟にこなすことができるだけに、ホン・ミョンボ監督にとっても臨んでいた人材だ。
最近ではU-18ユース所属で現役高校生のDFカン・ミヌ(18)も出場させなければならないほど、守備陣の離脱者続出に苦しむ蔚山。
ただ、チョン・ウヨンの加入を通じて、より一層安定的で多彩なDFラインを構築する見通しだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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