韓国女子ゴルファーのエイミー・ヤン(韓国名ヤン・ヒヨン/34)が、米国女子ツアーで自身初のメジャー大会優勝を果たした。
併せて、2024年シーズンに入り長らく続いた韓国女子選手の“連続未勝利”も16大会目でストップした。
エイミー・ヤンは6月24日(日本時間)、米ワシントン州のサハリーCCで行われた米国女子ツアー今季3度目のメジャー大会「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」最終ラウンドで、5バーディ・1ダブルボギー・3ボギーのイーブンパーを記録し、通算7アンダーの「281」で優勝した。
コ・ジンヨン(28)やリリア・ヴ(26)、山下美夢有(22)ら2位タイと3打差を離しての戴冠だった。なお、トップ10には日本勢の渋野日向子(25)と西郷真央(22)が7位タイに入った。
2008年から米国女子ツアーに参戦したエイミー・ヤンは、昨年11月の「CMEグループ ツアー選手権」以来7カ月ぶりの優勝で通算6勝目を達成した。メジャー大会制覇は今回が初めてだ。
メジャー大会における従来の最高成績は、2012年と2015年の「全米女子オープン」での準優勝だった。
優勝賞金124万ドル(日本円=約1億9810万円)を獲得したエイミー・ヤンは、賞金ランキングで92位から3位までジャンプアップした。
そして何より、今回の優勝でパリ五輪出場も見込めるようになった。
6月25日に発表される最新の女子ゴルフ世界ランキングで、エイミー・ヤンは現在の25位から大幅に順位を上げ、15位以内に入ることが有力視されている。
仮に出場権獲得となれば、エイミー・ヤンは2016年リオ五輪以来、自身2度目の五輪出場となる。リオ五輪では4位タイとし、惜しくもメダル獲得を逃していた。
パリ五輪の女子ゴルフ競技の出場選手は、今回の世界ランキングで最終確定となる。
五輪では、世界ランキング15位以内の選手は各国最大4人まで出場権を獲得できる。現在、15位以内にいる韓国人選手は、7位のコ・ジンヨンと12位のキム・ヒョージュ(28)の2人のみだ。
また、エイミー・ヤンの優勝によって、2024年シーズンの米国女子ツアーで開幕から15大会連続で続いた韓国人選手“未勝利”の不振も崩れた。
エイミー・ヤンは直近の「全米女子オープン」と「マイヤーLPGAクラシック」で予選敗退に終わるなど、不振な結果が続いていた。
ただ、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では初日目から上位に食い込み続け、最後はトロフィーに手が届いた。
エイミー・ヤンは山下ら2位タイと2打差の首位で最終ラウンドに突入した。
狭いフェアウェイをはじめとする難易度の高いコースで、ライバルが思うように打数を減らせずにいたなか、エイミー・ヤンは一時6打差まで広げるなど好調ぶりを見せつけた。
16番ホール(パー4)ではボギー、17番ホール(パー3)ではダブルボギーを記録したが、優勝に問題はなかった。
エイミー・ヤンは優勝直後、「メジャー優勝をずっと待ちわびていた。引退するまでにメジャーで優勝することを望んでいた。本当に幸せだ」と感激した様子を伝えていた。
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