海外合宿期間中に飲酒を行い、国家代表資格が臨時停止されていた女子フィギュアスケート韓国代表の成人選手が、異性の後輩選手に“性的加害”までしていたことが明らかになった。
6月21日、スケート界の関係者によると、韓国氷上競技連盟は前日の20日にスポーツ公正委員会を開き、未成年で異性の後輩選手にセクハラをした疑いなどにより、女子シングルの韓国代表選手A氏に3年間の国家代表資格停止の重懲戒を下した。
また、同じ女子シングルの韓国代表選手B氏にも、性的不快感を与える不法撮影をした疑いなどにより、1年間の国家代表資格停止の処分が下された。
A氏とB氏は、去る5月15日から28日にかけてイタリア・ヴァレーゼで行われたフィギュアスケート韓国代表の合宿期間、宿舎で飲酒した事実が発覚し、連盟のスポーツ公正委員会に回付されていた。
この調査過程で、飲酒のほかに性的加害行為まで行われた事実が確認された。
当時、A氏は異性の後輩選手C氏を自身のいる女子選手の宿舎に呼び、性的不快感を感じさせる行動をした。
また、B氏は同意を求めず、A氏の性的不快感を誘発する写真を撮影した後、C氏に見せたという。
連盟はA氏とB氏に対する重懲戒のほか、後輩選手C氏には女子選手の宿舎に訪問したことが「強化訓練規定違反」と判断し、けん責処分を下した。
併せて、代表合宿の指導者D氏にも、選手の管理不行き届きにより、3カ月の資格停止処分を下した。
連盟はA氏とB氏の行為が深刻であると判断し、スポーツ倫理センターにも申告することで決定した。
なお、A氏とB氏の両選手は、上位団体である大韓体育会のスポーツ公正委員会に対し、7日以内であれば再審を請求することができる。
なお、今回の海外合宿には女子シングルのユ・ヨン(20、慶熙大)、イ・ヘイン(19、高麗大)、ユン・ソジン(15、漢光高)、キム・ユソン(15、坪村中)、クォン・ミンソル(15、木洞中)、キム・ユジェ(15、坪村中)、男子シングルのイ・シヒョン(23、高麗大)、キム・ヒョンギョム(17、漢光高)、イ・ジェグン(16、修理高)、ソ・ミンギュ(15、慶信高)の計10選手が参加していた。
一方、女子シングルのシン・ジア(16、世和女子高)、キム・チェヨン(17、修理高)、ウィ・ソヨン(19、高麗大)、男子シングルのチャ・ジュンファン(22、高麗大)などは、個人練習やコンディションの関係で海外合宿に参加しなかった。
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