トッテナムがFAカップ16強に進出した。ソン・フンミン(27・トッテナム)は、4試合連続ゴールを記録した。
トッテナムは2月6日(日本時間)、英ロンドンのトッテナムスタジアムで行われた2019-2020シーズン、イングランドFAカップ32強の再試合でサウサンプトンと対戦し、3-2で勝利した。
トッテナムは16強進出を決め、フルタイムで出場したソン・フンミンは逆転ゴールを決めてチームの勝利に貢献した。
この試合、トッテナムはジオヴァニ・ロ・チェルソとエリク・ラメラが負傷でメンバーから除外された。ジョゼ・モウリーニョ監督は、スリーバッグを稼働。1月23日のノリッジ・シティ戦から3試合連続ゴールを決めていたソン・フンミンは、ルーカス・モウラとツートップで出場した。
前半、ソン・フンミンはボールタッチの回数が少なく脅迫的ではなかった。トッテナムはセルジュ・オーリエとライアン・セセニョンが積極的に攻撃に加担しながら活路を見出した。
前半12分、そのセセニョンが突破からチャンスを作った。サウサンプトンのDFジャック・スティーヴンスがセセニョンを防ごうと蹴ったボールが、タンギ・エンドンベレの前に落ちた。エンドンベレがそのボールをシュートすると、スティーヴンスの体に当たってゴールに入った。スティーヴンスのオウンゴールと記録された。
サウサンプトンの攻撃も身を結んだ。前半34分、トッテナムGKが弾いたボールをシェーン・ロングが押し込んでスコアを1-1とした。同点のまま前半が終了した。
後半開始とともにソン・フンミンは活発な動きを見せた。後半7分に鋭いクロスを上げると、後半13分にはシュートも放った。モウリーニョ監督は、ゲドソン・フェルナンデスとデレ・アリを相次いで投入し、変化を試みた。
しかしサウサンプトンが試合の主導権を握った。追加ゴールもサウサンプトンが決めた。後半27分、サウサンプトンのネイサン・レドモンドがドリブル突破でカウンターを仕掛けると、最後はイングスが右足シュートでトッテナムのゴールネットを揺らした。
トッテナムもすぐに応酬。後半33分、デレ・アリからのパスを受けたルーカス・モウラが右足を振り抜いて同点弾を記録した。
そして後半41分、後方からのパスを受けたソン・フンミンがエリア内で倒され、PKを獲得した。倒されたソン・フンミンは自らキッカーとなり、落ち着いてゴールを決めて白熱の試合にピリオドを打った。
これで4試合連続のゴールとなったソン・フンミンだが、試合後は反省をした。
ミックスゾーンで会ったソン・フンミンは、「サウサンプトンが準備をしっかりしていて大変な試合だった。マンチェスター・シティとの試合にエネルギーを注いだからかもしれないが、大変だった」と振り返った。
また「先制した状況で試合をもっとうまく運ぶべきだった」と反省した。
ソン・フンミンはこの試合、コーナーキックを担当し、自分が獲得したPKも直接蹴った。ソン・フンミンがPK戦以外でPKを蹴ったのは、2018年3月のロッチデール戦以来だ。彼は「試合前から決まっていた」と軽く話した。
トッテナムがFAカップ16強に進出したことで、モウリーニョ監督体制での初優勝に期待が出始めている。来る2月20日からは、欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグの決勝トーナメントも控えている。
それでもソン・フンミンは、「リーグ優勝は難しくなり、FAカップとチャンピオンズリーグが残っているが優勝できる保証はない。優勝のためには多くのことを犠牲にしなければならず、努力して得なければならない。優勝を考えるよりも1試合、1試合で最善を尽くすことが大切だ」と話した。
トッテナムとソン・フンミンは今回の試合を最後に、10日間の休息期に入る。次の試合は2月16日のアストン・ヴィラ戦だ。ソン・フンミンにとっても大切な時間といえる。
彼は「今は練習よりも休息が必要な時期だと思う。この時間をうまく活用しなければならないようだ。まだシーズンが多く残っている。最後まで競技力を落とさないためにしっかりと充電して、残りのシーズンに良い姿を見せられるようにする」と約束した。
それとともに先月、インテルにチームを移したクリスティアン・エリクセンへの愛情も表わした。
ソン・フンミンは「どんな選手でも去っていくことは悲しい」とし、「長い間、助け合った家族のような友人だ。うまくいってほしい。うまくいくと信じている」と強調した。
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