サッカー韓国代表の新監督候補の一人に挙げられていたジェシー・マーシュ氏の“新天地”が決まった。
カナダサッカー協会は5月14日(日本時間)、マーシュ氏をカナダ代表の新監督に選任したことを発表した。
マーシュ氏は発表に際し、「ホームで開催されるW杯を準備するカナダ代表の指揮を執ることができ、大変光栄だ」と伝えた。
続けて、「新しいリーダーシップとダイナミックなカナダのサッカー選手たちのポテンシャルは私にインスピレーションをもたらした」とし、「私は重大な責任感に耐える準備ができた」と付け加えている。
マーシュ氏はカナダ、メキシコ、アメリカの3カ国共催となる2026年北中米W杯までカナダ代表を率いる予定だ。
これに先立ち、マーシュ氏は韓国代表新監督の最有力候補として取り上げられた一人だった。
オーストリアのレッド・ザルツブルクで監督を務めた際にはFWファン・ヒチャン(27、ウォルヴァーハンプトン)と“師弟関係”を結んだ縁もあり、韓国のサッカーファンにも馴染みのある指揮官だった。
そんなマーシュ氏と、韓国サッカー協会(KFA)国家代表戦力強化委員会のチョン・ヘソン委員長は先月に英ロンドンで直接会い、年俸など契約の詳細について交渉を行ったが、最終的に決裂に終わっていた。
マーシュ氏が指揮を執るカナダ代表は、6月7日にオランダ代表、同月10日にフランス代表と親善試合を行った後、21日から始まるコパ・アメリカの開幕戦でアルゼンチン代表と対戦する。
一方、5月中にも新監督を選任すると宣言していたKFAは、最有力候補だったマーシュ氏の可能性が消滅したことで“プランB”へと変更せざるを得なくなった。
現時点ではベジクタシュ元監督のシェノル・ギュネシュ氏、イラク代表現監督のヘスス・カサス氏などが次点候補に挙げられ、動向に注目が集まっている。
仮にほかの候補とも交渉が難航した場合、韓国代表は3月同様、6月の北中米W杯アジア2次予選も暫定監督体制で臨むことになる。
韓国代表は6月の北中米W杯アジア2次予選で、6日にアウェイでシンガポール代表、11日にホームで中国代表と対戦する予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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