敗退の鹿島アントラーズを横目に…FCソウルがプレーオフを制しACL出場決める

2020年01月29日 サッカー

なかなか破ることができないゴールに、苦労したFCソウル。最終的に、アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグ(ACL)本選出場を導いたのは、チームの“長兄”パク・チュヨンだった。

思わぬ幸運で得たペナルティキックをパク・チュヨンが決めると、相手のゴールを次々とこじ開けてACL本選出場を決めた。

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FCソウルは1月28日、ソウル・ワールドカップ競技場で行われたケダFA(マレーシア)とのACLプレーオフを4-1で快勝した。パク・チュヨン、パク・ドンジン、オスマル・イバニェス、イクロムジョン・アリバエフがゴールを決めた。

プレーオフを制したFCソウルは、北京国安(中国)、チェンライ・ユナイテッドFC(タイ)、メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と同じグループEに属し、2月11日からグループステージを行う。

プレーオフを制したFCソウル

FCソウルは北京国安とのACLグループステージ第1戦を皮切りに、今シーズンを通して行われる長い旅に臨む。3年ぶりにACL出場を決めたFCソウルの大会最高成績は、2013年シーズンに記録した準優勝だ。

格下に苦戦したFCソウル

この日、ケダFAはマレーシアのチャンピオンではなく、FAカップチャンピオンの資格でFCソウルと対戦した。ケダFAは先立って1月21日に香港のタイポを5-1で下し、プレーオフに進出した。

ただケダFAの主将は、客観的な戦力上、FCソウルに押されることを認め、記者会見では「今回の試合の経験を通じてマレーシアリーグを優勝することができるだろう」と述べた。

ただ試合が始まると、FCソウルは格下ともいえる相手に苦戦した。今シーズン初試合とはいえ、前半が過ぎるまでPKの1点だけだった。

PKを決めたパク・チュヨン

キックオフ後から何度もケダFAのゴールを脅かしたが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。むしろ前半31分には、ケダのカウンターを受けて、失点の危機的状況を作られたりもした。

思うように試合の主導権を取れなかったFCソウルを助けたのは、相手DFレナン・ダ・シルバ・アウヴェスだった。

前半35分、コーナーキックからゴール前の混戦で、ボールが彼の手に当たってしまった。先にイエローカードを1枚受けていたアウヴェスは、このファールで追加の警告を受け、警告累積で退場となった。

FCソウルは獲得したPKを、パク・チュヨンが落ち着いて決め、先制点を奪った。相手のゴールが開くと、パク・ドンジンが後半開始直後にヘディングシュートを決め、試合の勝利を決めた。

主力不在のFCソウルは不振

グループステージに進出したFCソウルは、今シーズン、3つの大会を行うことになる。ACL、Kリーグ、FAカップと詰まったスケジュールのなかで、選手団の二元化が求められている。

チェ・ヨンス監督も、その点を念頭に置いて新シーズンを準備していた。前日の記者会見でチェ監督は、「今シーズンはレギュラーと控えの差を大きく感じない。試合に出る選手が常にベスト」と述べた。

しかしアレクサンダル・ペシッチ、コ・ヨハン、チョ・ヨンウク、キム・ウォンギュンなど主力が抜けた現在のFCソウルは、ケダFAを相手に苦戦するなど不振だ。レギュラーと控えの格差が大きく見えるのが現実だろう。

チェ・ヨンス監督

チーム3点目となるゴールで挽回したものの、2ゴール差でリードの状況で生じたオスマル・イバニェスのオウンゴールは大きな失策だった。

ACL本選ではまた違った姿を見せることができるのか、注目したい。

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