米国では大谷元通訳の賭博、韓国でも不祥事…韓米野球が剥がすべき“潜在的犯罪集団”のレッテル

ファンとしては並大抵の失望感ではない。今度はギャンブル中毒に窃盗、麻薬投薬と代理処方など水位も高い。“野球の季節”に舞い込んだ雨だ。

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2024年シーズンが開幕した韓国プロ野球KBOリーグは、時ならぬ「麻薬との戦争」を繰り広げている。

韓国代表にも選ばれた元選手が向精神薬違法投薬の疑いで拘束されたが、調査過程で睡眠薬などを代理処方した情況が捉えられたという。

警察が公式発表したわけではないが、現役のプロ野球選手にも頼んだという噂が広がり、時ならぬ非常事態となっている。

本当に、漫画でしか起き得ないことだ。韓国代表として国際大会で活躍した選手は、引退したとしても基本的な品位は守らなければならない。誰かは自分を英雄と考えたり、ロールモデルにしたりする。

あれこれと失言を口にすることはあったとしても、「それでも野球が上手だった」「かっこいい選手だった」と記憶するファンもいる。

苦楽をともにした仲間は今もグラウンドの上に立つ。毎日、中継画面を通じてプレー一つ一つが全国に放送される。

プレーによってはいつでも呼び起こされる選手だった。引退したが、存在感は薄れていない。ユニホームを脱ぐと同時に自然人になるというのは、その選手個人の勘違いだ。このような選手に韓国代表の資格を与えるわけにはいかない。

「“潜在的犯罪者”というレッテルは…」

MLBスーパースターの大谷翔平(29、ロサンゼルス・ドジャース)は、通訳の水原一平氏のせいで違法賭博関与説に包まれた。水原氏が違法賭博に手を出したが、借金に耐えられず、大谷の口座から送金したというのが内容だ。

MLB開幕戦が韓国国内で行われた20日の試合後、当該事実が外部に伝えられ、ドジャースは水原氏を直ちに解雇した。「誠実さの代名詞」「スキャンダル一つない無欠点男」など、模範生のイメージが強い大谷なだけに波紋は大きかった。

そんな大谷は26日(日本時間)、ドジャー・スタジアムで記者会見を開き、「彼(水原氏)は僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていた。僕自身はスポーツイベントに賭けたり、ブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したこともない」と悔しさを吐露した。

高額年俸者は資金を管理する人を別途設けるのが一般的だ。水原氏が大谷の口座まで管理していたかどうかは知らされていないが、もし大谷の言葉が事実で、水原氏が彼の通帳を管理するほど厚い関係だったとすれば、まさに裏切りに遭ったと言って良い。

湧き水のように純粋だった大谷のイメージも、最大のパートナーの裏切りによって蒸発してしまった。

大谷翔平
(写真提供=AP/アフロ)大谷翔平

スポーツスターが新聞の社会面を飾るのは望ましくない。野球だけでなく、サッカーでも韓国代表でさまざまな問題が発生し、困難に直面した。

韓国では、スポーツに対する関心度が新型コロナウイルス感染症のパンデミック宣言以降で“暴騰”しているが、選手たち自身の認識は足踏みか退歩したように見える。「人気が当たり前」だと思っているように映る。

世界中どこでも、スポーツスターに望む理想郷は「正直さ」だ。

試合だけでなく、私生活も規範と規律に合わせ、よく守る人でなければならないという意味だ。引退しようが、スーパースターを影のように追いかけようが、スポーツファンは彼らが正当に流した汗の代価を公正に得る過程に熱狂する。

例え優勝できなくても、その過程に欠点がなければ、喜んで拍手を送るというのがファンの心だ。

「潜在的犯罪者」というレッテルは誰も付けたくない。ただ、自らそのレッテルを量産してしまわないか、選手たちはファンの気持ちを感じ取らなければならない。

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