U-23アジア選手権で日本と中国が早期敗退しても韓国が笑えない理由

2020年01月14日 サッカー

東アジアの盟主の座を争う韓国、日本、中国。しかし、2試合でそれぞれの国の悲喜が分かれた。

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現在タイで行われているAFC(アジアサッカー連盟)U-23選手権。東アジアの盟主である日中韓の戦いは、誰もが予想できなかった展開を見せている。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-23韓国代表

キム・ハクボム監督率いるU-23韓国代表は、1月12日のグループC第2戦でイランを2-1で破った。初戦でも中国に1-0で勝利している韓国は2連勝で勝ち点6を獲得し、最終戦のウズベキスタン戦を待たずして決勝トーナメント進出を決めた。

一方の中国は初戦で韓国に敗れた後、ウズベキスタンにも0-2で敗北し、2連敗でグループステージ敗退が決まった。U-23選手権開幕4カ月前にフース・ヒディンク氏を解任するなど話題を集めた中国だったが、“死の組”と呼ばれたグループCを突破することはできなかった。

今大会は東京五輪・開催国の日本を除き、3位以内に入賞した国に2020年東京五輪出場権が与えられる。自国開催の2008年北京五輪以来、12年ぶりのオリンピック出場を目指した中国の悲願は叶わなかった。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-23中国代表率いるハオ・ウェイ監督

しかし、何よりも衝撃だったのは日本の早期敗退だろう。

森保一監督率いる日本は、グループB第2戦でシリアに1-2で敗れた。初戦でサウジアラビアに敗れていた日本は勝ち点0で最下位に沈み、最終戦を戦わずして決勝トーナメント進出の道が閉ざされてしまった。

日本がU-23選手権でグループステージ敗退に終わるのは今回が初めて。4年前、リオ五輪を控えたU-23選手権では、日本が決勝で韓国を下し優勝の栄光を手にしたこともあった。

日本は開催国枠としてオリンピック出場が決まっているため、今大会の結果に大きな意味は無い。だが、今夏に迫ったオリンピックで日本は金メダル獲得を目標に掲げている。

これまでコパ・アメリカやE-1サッカー選手権にU-23世代を派遣するなど、さまざまな努力を行ってきた日本。しかし、日に日に開幕が迫るオリンピックを前に、アジアの舞台で悲惨な結果に終わってしまった。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-23日本代表率いる森保一監督

日本の脱落によってU-23韓国代表の目標は明確になった。

当初は客観的に戦力を見て、日本がベスト4以上の成績を収めるとの予想が大多数であった。仮に日本がベスト4に進出すれば、オリンピック出場権は準決勝進出時点で与えられることになる。

しかし、日本が敗退したことで、ベスト4進出だけではオリンピック出場が決まらない事態になった。薄氷の道を避けるのであれば、決勝に進んで自動的に出場権を得る他にない。

早期の決勝トーナメント進出決定で余裕が生まれた韓国は、日本の衝撃的な敗退も気に留めず、選手権の頂点のみを目指す。

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