不正行為を犯して韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)から重懲戒を下されたユン・イナ(20)が、オーストラリア女子プロゴルフ(WPGA)ツアーを通じて復帰する。
ユン・イナは2月1日から4日間、ビクトリア州で開かれるWPGAビッグオープン(賞金総額42万オーストラリア・ドル)に出場する。
ユン・イナが主要ツアー大会に出場するのは、2022年7月のKLPGAツアーの「HOBANソウル新聞ウィメンズクラシック」以来、約1年6カ月ぶりのことだ。
2003年5月2日生まれのユン・イナは、300ヤードを飛ばす長打力に加えて華麗なルックスも持ち合わせ、デビューと同時に強固なファンダムを形成する“興行兵器”として注目を集めた。
しかし、2022年6月16日から19日にかけて行われた「DBグループ・第36回韓国女子オープン・ゴルフ選手権大会」の第1ラウンド15番ホールで、“誤球プレー”を犯すルール違反をした。
ただ、すぐに申告することなく、大会終了から約1カ月が過ぎた7月、「韓国女子オープン」を主催したKGAに誤球を自ら申告した。これにより、ユン・イナはKGAよりKGA主催大会への3年間の出場停止処分、さらにはKLPGAよりKLPGA主管・主催の全大会への3年間の出場停止処分が下されていた。
しかし、昨年12月に1年6カ月に懲戒が減免され、予定より早い今年4月、KLPGAツアー開幕戦から国内活動が可能になった。それでも誤球申告が遅れたことやKLPGAの懲戒減免などのため、復帰後も彼女に対する批判世論はしばらく収まらないものと見られる。
なお、WPGAビッグオープンには大会2連覇を目指す申ジエも出場する。
実はユン・イナは、1月上旬からオーストラリアで申ジエと一緒に練習してきた。ユン・イナが申ジエのトレーニングキャンプに合流し、合同練習が行われたという。申ジエは懲戒で心労をしていたユン・イナを励まし、さまざまなアドバイスも送ったという。
2人の朗報がオーストラリアから届くことを期待したい。
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