「韓中日三国志は終わった」韓国紙が分析する“中国サッカー崩壊”の要因「もはやアジアでも“辺境”」

サッカーの「韓中日三国志」も今や昔の話だ。中国がアジアでも“辺境レベル”のパフォーマンスに落ち、アジアカップでも早々に荷物をまとめることになった。

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今回のアジアカップは、中国サッカーの現状が如実に表れたきっかけとなった。

中国は1月23日(日本時間)、開催国のカタール代表とのグループA第3節で0-1と敗れた。

すでに行われた2試合でタジキスタン代表、レバノン代表相手にいずれも0-0で引き分けていた中国は、2分1敗(勝ち点2)の3位でグループ全試合を終了した。

アジアカップは全6組から1~2位チーム、そして3位のうち成績上位4チームの合計16チームが決勝トーナメントに進出する。

ただ、同日のグループB最終節でシリア代表がインド代表を1-0で下し、1勝1分1敗(勝ち点4)で3位に。

24日のグループC最終節でパレスチナ代表が香港代表を3-0で破り、やはり1勝1分1敗(勝ち点4)の3位となった。

また、すでに第2節終了時点で、残るグループD~Fの3組各3位の最低勝ち点は「3」だった。

このため、中国はグループBとCの結果次第で決勝トーナメント進出を果たす“天運”に期待したが、結局は「グループ未勝利&無得点」という恥辱の成績を手に、帰国の途に就くことになった。

中国代表
(写真提供=ロイター/アフロ)中国代表

中国サッカーに積もる“敗者の意識”

W杯のような大陸間の大会でもないアジアカップで、中国がこれほどまでに無残に崩れるとは予想できなかった。

中国は2015年大会、2019年大会と直近のアジアカップ2大会ではベスト8まで進出していた。最高成績は自国開催の2004年大会で記録した準優勝だ。

中国は1990年代~2000年代初めまで、アジアトップの韓国と日本の“対抗馬”として認識される。

韓日の選手より個人戦術やプレーの技術では劣るが、強いフィジカルと闘争心で対抗してきた。

何より、“恐韓症”と呼ばれるほど韓国相手には弱かったが、時に驚くような異変を起こし、東南アジアや西アジアの国を相手に強さを見せたこともある。

Kリーグの水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスでもプレーしたリー・ウェイホン(35)や、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティに在籍したスン・チーハイ(46)など、海外組の活躍も目立った。

そのような中国サッカーが、なぜこれだけ急激に崩壊してしまったのだろうか。

まず第一に、習近平国家主席の主導で2010年代に掲げられたサッカー政策の“失敗”が挙げられる。

「2050年W杯優勝」を高らかに叫んだ習近平主席は、大々的なサッカー改革を通じて新風を巻き起こそうとした。ただ、これによってスーパーリーグの大多数のチームが顔色を伺わざるを得なくなり、それぞれが年間数千億以上の天文学的な費用をかけてスター監督と選手を次々と補強した。

しかし、外国籍選手の増加によって肝心の中国人選手の競争力が低下すると、巨額が行き来した影響もあり、中国リーグに影を落とした横領、八百長事件が絶えなかった。

一時は外国籍選手を帰化させて代表に取り込もうという短期的な効果も狙ったが、“ニンジン”だけを得て中国を去る選手が続出した。

そうしてリーグの秩序が崩壊したことで、代表の未来も暗くなる最悪の結果を招いた。

特に、スーパーリーグを支えてきたクラブが一つ二つと破産し、競争力はますます低下。アジアカップ期間にも、スーパーリーグ初代王者の深センFCが深刻な負債によって解体を発表した。深センFCは、1990年代末に元韓国代表レジェンドのチャ・ボムグン氏が指揮を執ったクラブでもあった。

リー・ウェイフォンは以前、自国メディアとのインタビューを通じて「リーグレベルは下落し続け、多くのチームが破産している。ユースサッカーも危機に瀕している。リーグのレベルが上がらなければ、代表にいくら怒っても意味がない」と、中国サッカーに警鐘を鳴らしていた。

“敗者の意識”が積もり、選手の闘志など基本的な態度も崩れてしまったという評価だ。

昨年9月の杭州アジア大会でも、中国は準々決勝の韓国戦で前半に2失点を喫し、後半は反撃の意志も見られず、易々と敗退してしまった。

中国国内では、大金が動く自国リーグの環境によって過大評価された多くの選手の乱れた姿勢、自己管理の失敗などをもう一つの失敗の原因に挙げている。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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