「大谷獲得だけでWS優勝は難しい」と韓国紙 ドジャースに「このままでは砂上の楼閣」と指摘のワケ

ロサンゼルス・ドジャースは、大谷翔平(29)を獲得したことで打線により強力な選手を加えることになった。

【写真】大谷翔平を生観戦した韓国美女

2024年シーズン、ドジャースと対戦する相手投手はムーキー・ベッツ(31)、大谷、フレディ・フリーマン(34)というMLB史上最強とも呼ばれる上位打線と戦わなければならない。

ただ、この超豪華打線だけで、ドジャースが来季ワールドシリーズで優勝を果たすことはできるのだろうか。

答えは「いいえ」だ。

「投手補強なしに大谷も優勝は得られない」

野球は投手陣が最優先だ。チームに投手力がなければ、最強の打線も“砂上の楼閣”だ。

大谷は来季、肘の手術をした影響でマウンドに上がることができない。つまり、投手補強なしには大谷も優勝を勝ち取ることは難しい。

ドジャースのアンドリュー・フリーマン編成本部長とオーナーシップも、これをよく理解している。

ドジャースは直近3年連続で100勝以上を達成した。前身のブルックリン時代を含めても、レギュラーシーズンでこれだけ好成績が続いたことはない。11年連続ポストシーズン進出も球団記録だ。

ただ、ドジャースは2年連続でプレーオフ1次関門のディビジョンシリーズで敗退の憂き目に遭っている。2022年はサンディエゴ・パドレスに1勝3敗、今季はアリゾナ・ダイヤモンドバックスに3敗を喫した。

レギュラーシーズン84勝ながらポストシーズンのチケットを手にしたダイヤモンドバックスは、ワイルドカードからワールドシリーズまで進出する異変を演出した。その原動力はまさに投手陣だった。

ドジャースは10年7億ドル契約を結んだ大谷と、年平均7000万ドルのうち6800万ドルを“後払い”とする条項を含めたことにより、チーム年俸に余裕が生まれた。ぜいたく税上の大谷の年俸は4600万ドルとなる。

これによって、FA注目株の山本由伸(25)、サイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル(31)、守護神ジョシュ・ヘイダー(29)の獲得に積極的になることができている。

ドジャースの抑えはケンリー・ジャンセン(36、ボストン・レッドソックス)が2021年限りで退団して以降、安定感がない。

大谷を獲得したうえで、2024年シーズンのワールドシリーズに進出するためには、優れた先発投手を必ず確保しなければならない。

方法は2つだ。FA市場で山本、スネルのどちらか1人を獲得することと、トレードを通じてタイラー・グラスノー(30、タンパベイ・レイズ)とコービン・バーンズ(29、ミルウォーキー・ブルワーズ)を迎え入れるという構想だ。

大谷翔平
(写真提供=ZUMA Press/アフロ)大谷翔平

この2年間、ドジャースのポストシーズンは比較的静かな方だった。ただ、2年連続でのディビジョンシリーズ敗退によって今年は例年以上に多忙となる見込みだ。

大谷との契約で大きく話題を集めたドジャースがどのような補強に動くのか、今後の動向が興味深い。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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