「価値を認めてくれない」韓国KBOリーグの“メジャー進出ラッシュ”を手放しで喜べない理由

韓国プロ野球KBOリーグのスター選手たちが、続々とメジャーリーグ進出を決めている。その流れは今年に限る話ではなく、来年まで続く可能性が高い。

韓国野球にとっては慶事ともいえるが、手放しに喜ぶことはできない。

キム・グァンヒョンが12月18日、セントルイス・カージナルスと契約し、夢に描いたメジャー進出に成功した。満足できる条件で契約した韓国人メジャーリーガーの誕生は、明らかに韓国野球史に残る出来事である。

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キム・グァンヒョンに続いて、KBOリーグを代表する選手たちの海外進出ラッシュは当分続くと見られている。しかしスター選手の流出とKBOリーグの制度的な問題を結びつけてみると、今後はエース不在によるリーグの興行不振を避けられないのも事実だ。

KBOリーグに対する評価は上昇か

KBOリーグ出身選手たちのメジャー進出が続き、KBOリーグに対する海外球団の評価も少しずつ上方修正されている。KBOリーグで活躍を繰り広げる選手を見るために、球場を訪れる海外リーグのスカウトを散見することもできる。

今回カージナルスに入団したキム・グァンヒョンも登板する試合ごとに、多くの海外リーグのスカウトが訪れ、彼の一挙手一投足を観察、分析した。

キム・グァンヒョン

KBOリーグへの評価が上がった状況で、キム・グァンヒョンがメジャーで順調に活躍を広げた場合、今後はさらにKBOリーグ出身選手たちのメジャー行きが加速する可能性が高い。

来シーズン後、フリーエージェント(FA)の資格を取得するヤン・ヒョンジョン(KIAタイガース)がメジャー進出を目指しており、キム・ハソン(キウム・ヒーローズ)も所属チームの許諾を受けてポスティングシステムでメジャーに挑戦するという意思を明らかにした状態だ。

アメリカ行きを目指す選手たちのほとんどは、より大きな舞台で夢を叶えるために挑戦状を差し出すが、現在、KBOリーグの制度的な問題がスター選手たちの“脱KBOリーグ”を加速させる可能性も存在する。

KBOリーグに不満を感じて海外へ?

というのもFA制度の改善を置いて、韓国プロ野球選手協会とKBO理事会の葛藤が1年を通して続いているからだ。

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