「価値を認めてくれない」韓国KBOリーグの“メジャー進出ラッシュ”を手放しで喜べない理由

選手協会は最近、理事会が提案した修正案を条件付きで受け入れたが、サラリーキャップ導入などで意見の相違を見せており、未だに合意に難色を示している。

資本主義市場において選手たちは、年俸で自らの価値を認めてもらう。FA制度に対する激しい議論が続いたことで、スター選手たちの間では「韓国では正しく価値を認められることが難しい」という認識が生まれた。

現在のような中途半端な状況が続けば、今後、若くて実力のある選手たちが我先にと海外リーグ進出を模索することは、火を見るよりも明かだ。エージェントの立場としても、選手の成長とそれに伴う収益を作るために、アメリカ行きを勧めるほうがいい。

つまり、これからは夢のためにというよりも、価値を正しく認められないKBOリーグの現実に不満を感じて、海外に目を向ける選手が多くなるという意味だ。

韓国プロ野球選手協会イ・デホ会長

国内リーグの興行のためには、スター選手の存在が必要不可欠だ。チーム自体を応援するファンも多いが、チームを代表する選手が観客動員数に及ぼす波及力は決して無視できない。

夢のためにメジャーに挑戦する選手を止めることはできず、防ぐこともできないが、リーグの制度や環境に不満を感じて、スター選手が韓国を脱出することは避けられなければならない。

現在の状況が続く場合、KBOリーグは深い興行不振の“沼”に陥る可能性がある。KBOリーグにかかわるすべてのメンバーが、危機意識を持たなければならない。

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